猫が教えてくれた | 菜々のMY ROOM - ペットストリート

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  • ■猫種: アメリカンショートヘアー
  • ■誕生日: 1996年03月24日
  • ■性別: 女の子
  • ■ニックネーム: なーちゃん
  • ■好きなこと: お風呂場でグルーミングしてもらうこと

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気の優しい「ハチ♂」九死に一生を得た「福♀」2匹のジャパにゃんず
6+2の個性的なにゃんずが織りなす「てんやわんや」のドタバタ日記。

猫が教えてくれた

登録カテゴリ:日常の出来事 投稿日時:2010年02月09日 21時06分




今日は暖かかったですね。

久しぶりに みーちゃんの姿を見かけました。

もう一度、ご紹介しますが

この子は ハチのお母さんです。

実家の 庭にゃんでしたが、もう15年以上前に

怪我をして実家に飛び込んできました。

病院へ連れて行くと、前足切断だということで

みーちゃんには右手がありません。

そんなみーちゃんは、お外猫として逞しく今でも頑張っています。





最近は、家の隣のYさんが、みーちゃんの面倒を見てくれていました。

Yさんの家の南側ベランダの方で過ごし、最近はまったく姿を見る事はなかったのです。

ところが、久々姿を見た・・・


以下、ショッキングなお話しになります。

できましたら、どうぞ最後まで読んで下さい。



仕事からの帰り、町内で顔だけは知ってる方に急に声をかけられました。

「Yさんのお知り合いですよね、最近Yさんをお見かけしないので

どうなさっているか、ご存じですか?」

「うちのお隣なんですが 最近は夜になっても 電気も点かないので、

入院なさっているのでは?」

(Yさんは半年ほど前に狭心症で入院なさった経験があります)

「携帯にお電話しても通じないので、心配しているんです」

とその方は言います。

Yさんは目の見えない猫を飼っていて、前に入院なさった時は

前の獣医さんに目の見えない猫を預けていらっしゃいました。

そこで、前の先生にお聞きしたら

「いいえ、預かってません」と、おっしゃいます。


Yさんの家の前に




シャムのような 水色の目をしたにゃん子が居ました。

とてもみすぼらしくて あきらかに病気 可愛そうな猫。

Yさんの部屋の前にいたので、私が近づいてこの写真を撮りました。




そこで、地域猫の会の方に「この猫の存在を把握なさっているか」と電話を

掛けたのです。そして町内の方から、しばらくYさんとお会いしないと心配している

という話をしたのです。

今まで夜灯りが点かないのも 入院されたとばかり思っていたけど、

今回は目の見えない猫を前の獣医さんに預けていない話しもしました。

地域猫の会は、区といろいろ関係を持っていらっしゃるので

「それは心配だから、民生委員の方に連絡してみる」と言ってくれました。



それからが大変。

大家さんが来ても、勝手に部屋を開けてはいけないそうで

警察が来ました。

そして・・・民生委員・警察・大家さん立ち会いの下で、ドアを開けました。


Yさん、亡くなられていました。


3週間ほど 経っているようでした。

傍らに目の見えない猫。猫ちゃんは生きていました。

どうやって生き延びたのか・・・

地域猫の会の方が「保健所で殺処分は絶対に困るから、前の獣医さんに

預けて下さい」と申し出て、今、その猫ちゃんは獣医さんに保護されています。



もう、私は今ショックで・・・

お読みになっている皆様も、良い気持ちではないと思いますが

でも、Yさんのご供養のためにもこれを書きます。

猫を愛おしみ優しかった方がいたこと・・・知って欲しいから。


Yさんは離婚なさったようです。年齢も聞いたことはなかったですが70才くらいの方。

時々妹から○○が送られてきた、と言っては、お裾分けを下さったりして

お隣同士、猫好き同士で立ち話をする間柄でした。

警察がすぐに身元を調べて、妹さんに連絡を取ったようです。



みようちゃんからの大吉大当たりの深谷ねぎが届いたのが16日

それから2日ほどした時、Yさんにお会いしたので

「葱召し上がりますか?柔らかくて美味しいですよ」

ちょうど、どこかへ行かれるところですれ違いざまだったので

「玄関先に立てかけておきますね」と言って

お一人だし、2本を新聞紙に包んで、戸口に置いてきました。

それは受け取っていただけたので、17・8日はまだご存命だったのです。






ずっと、入院なさっているのだと思っていました。

家の窓からYさんの窓が見えます。もっと早く気づけばよかった。

ごめんなさい Yさん。まさか、こんな事になっているとは・・・・



でも、Yさんは猫に優しかった・・・

だから、みーちゃんが私に教えてくれたんだ。

そして、あのシャムのような猫。

あの子が居なければ、Yさんの家に近寄ることもなかったから。

あの子が呼んでくれたんだ。

ドアポストを見たら、新聞は今日の分しか挟まっていなかった。

でも、入院なら新聞を止めていくかも知れない・・・

いくつもの疑問が急に渦を巻いてきたけれど

警察が来ても、まさかまさか!あり得ない、という気持ちばかりだった。


実は、昨日、従兄弟の葬儀でした。

やっぱり心筋梗塞。予感ともいえない予感。

今でも、今日何故こういう風に事が廻ってしまったのか、皆目分からない。

どういう巡り合わせて Yさんを発見することに至ったのか、頭の整理がつかない。






警察に運ばれる車両に、そっと手を合わせるだけ・・・

それしか出来ない。

数メートル離れて、様子を遠くから見ているだけ・・・


ドア越しに、花もお線香も手向けたいけれど

こんな都会の一室。大屋さんとしては大変お困りだろう。

しっばらく この部屋を借りる人もいないだろう。

お花やお線香を手向けたら、ご迷惑がかかる。

そっと我が家からお祈りをしようと思う。

Yさんとの思い出をそっと胸に秘めて。


とても素敵な隣人でした。寂しくなります。


地域猫の会の方は「あなた、とても良い事をしたのよ」と言って下さいましたけど、

Yさん、ごめんなさいね、そして 今まで本当にありがとうございました。

目の見えない猫ちゃん、そしてみーちゃんのことは責任を持って

面倒みますから どうぞ心配しないで、安らかにお休みください。


長文を読んで下さいいまして、ありがとうございました。

ここに、書くことが 寂しく亡くなられたYさんへ、もう何も出来ない私からの

供養だと思いました。


合掌











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