病院から戻った小梅は、我が家での生活にそれほど拒否反応を示さなかったのは意外でした。そろそろ予定の一週間が過ぎるころ、小梅が公園に戻る予定の日、雨になりました。こんな日に公園に戻すなんて・・・それにあの公園はもう野良猫の暮らしていかれる環境じゃない、居場所がない、もうそんな苦労をさせたくない、そう思っていた私でした。
「小梅ちゃん、あなた、うちの子になってみる?」と聞くと「ここにいてあげてもいいわよ〜」と言うのです。そりゃあ今までのようにその日のご飯も食べられるかどうかわからず、いつ危険が迫ってくるかもわからず、そんな生活に比べたら楽に決まってます。その代わり自由もなくなります。それでもここにいてあげるわよというので、もうずっとうちの子でいてもらうことに決めました。
野良ちゃんだった子は、うちに入れてもそうそう簡単には馴染まないことが多いようです。小梅はもともと人間と暮らしていたのでしょうね。そう思いました。
又、安心な快適な暮らしを約束するからね、ずっとうちの子でいてね!そして小梅との生活が始まりました。
うちの子になって間もない頃の小梅です。