小梅は広島生まれ。西区の公園に住んでいました。初めて会ったのは6年前の冬。その頃他の外猫をお世話していましたが、やはりその子をかわいがっていたSさんが里親になってくれることになりました。私は世話をする猫がいなくなったので、この小梅を世話することにしました。
貧相で見た目も今ひとつ、せめて名前くらいかわいいのをつけてあげよう、ちょうど梅の花が咲く頃だったので、「小梅」と名づけました。実は私がお世話をする以前に、この子を見つけて一生懸命お世話をしてくださっているNさんという方がいます。Nさんは家の中、外あわせて30匹くらいの猫をお世話されています。Nさんは小梅に豪華なお弁当のようなご飯を食べさせ、目やにで顔がぐちゃぐちゃだったので病院で抗生物質をもらってご飯に混ぜている、と話してくださいました。
Nさんは沢山の子をお世話されていたので、手のあいた私がこの子の担当になりました。
この子が今後長く一緒にいる大切な猫になるとは、そのときは考えても見ませんでした。