やっとガソリンを確保できたので、一昨日おとーちゃんと一緒に自宅のあった大槌町安渡(おおつちちょうあんど)へ震災後はじめて行ってきました。
避難している近隣の方々に様子を聞くと、口々に「何もないよ(残っているものは)」と言われていましたが、実際自分の目で見てみると…、本当に何もかもありませんでした。
海に面しているので、大津波の直撃を受けています。
泥とガレキの山で、かろうじて自宅の基礎部分を見つけることはできましたが、財産も思い出も見つけることはできません。
多くの水産加工会社も流されているためか、泥にはおびただしい魚の死骸が散乱。下水の水洗化も進んでいなかったため、汲み取り式のトイレが多く、あたり一面には汚臭が漂っています。
これから暖かくなったら、もっとひどくなるでしょう。近くに避難している方の健康が心配です。
私のいる施設は発電機で電力を補って生活しています。(ライフラインの開通はまだまだなので。)
テレビを見ることもできるようになりましたが、日中は仕事、夜は節電のためほとんど見ることがありません。
ツイッターの情報などで地元の事を報道されていることがわかります。
おとーちゃんの実家のある釜石市鵜住居町も出ていたそうですが、フジテレビで読み方が間違っていたとのことなので、「かまいししうのすまいちょう」です。
報道は正確にお願いしたいです。
ガレキの下にまだたくさんの人がいると思うと、とても写真なんかは撮られません。
復興なんてまだまだまだまだです。