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ソラ
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共に生きるために
前回のブログで 「 犬のプライド 」 について書いた。 このプライドはどこから来るのだろうか? 何がプライドの源泉になっているのだろうか? それは 「 群れのなかで、頼りにされていること 」 言い換えるなら 「 群れのなかで、何らかの役割を持っていること 」 だと考えている。 いうなれば、「 群れ意識 」 がプライドを保障してくれているのだ。 警察犬の場合 ・・・・ 捜査活動は、捜査官と犬との群れで行われる。そのとき捜査官は、犬に対して 必ずこんな気持ちを持つだろう。 ( 言葉には出さないだろうが・・・・ ) 「 匂いの探査は君の専門だ、君が頼りだ、がんばってくれ!!」 と。 気持ちは態度に表れる。アイコンタクトでそれが犬に伝わる。 このことが、犬に自信と誇りを創り上げるのだろう。 ソラの場合 ・・・・ ソラは日頃、4頭のワンコと近所の公園で遊んでいる。 だから群れとしては、5人の飼い主さんと5頭のワンコの集団である。 左から メイちゃん、ユカくん、ソラ 左から ソラ、トクちゃん、チャコちゃん 群れの中で一番元気なワンコが最近1歳になったばかりの メイちゃん だ。 ソラとは、メイちゃんが3ヶ月の頃からの付き合いで、親子のような関係。 メイちゃんの遊びは激しく、体も大きくなって、最近ではソラもタジタジである。 先日、こんなことがあった。メイちゃんがチャコちゃんを追いかけ廻した。 チャコがちょこちょこ動くものだから、狩猟本能をかき立てられたのだろう。 だんだんメイちゃんが本気になって・・・・、と その時である・・・・!! 2頭の遊び?を傍で見ていたソラが急にメイちゃんにかき付いたのだ。 そしてメイちゃんの耳元で ガルル〜〜 と唸っている ・・・・。 メイちゃんは仕方なくチャコを追っかけるのを止めて静かになった。 「 いい加減にしなさい!!」 と言わんばかりにメイちゃんをたしなめたソラ ・・・・ メイちゃんも 「 ごめんなさい ・・・ ごめんなさい ・・・ 」 とソラの口元を舐める。 メイちゃんママ曰く 「 メイはわたしよりソラちゃんの言う事をよく聴くんだから ・・・・」 ソラは群れのワンコのリーダー格で、けっこう群れに頼りにされている存在なのである。 これが、ソラのプライドの源泉ではないだろうか? 「 群れ意識 」 は 「 縄張り意識 」 のことではない。 「 縄張り意識 」 は一頭のボス(オオカミではアルファと云われる)が 力ずくである一定のエリアを仕切っているとき、生み出されるものだ。 縄張りの中では、ボスの命令が全てで、他はこれに従うのみ。このとき 「 プライド 」 はボスのみが持つことになるだろう。縄張りの外から 入ってくる者に対しては、排除の論理に従って、攻撃は熾烈を極める。 対して、「 群れ意識 」 は外の者に対して寛容である。 「 群れ意識」 が要求するものは、群れのルール( 規範 )を守ることだけだから。 「 群れ意識」 は攻撃を儀式化させて、攻撃行動を抑制する。それはまた 群れにリーダーを要請するが、絶対権力者ではなく、 群れに安心を与える者だろう。 それゆえ、「 縄張り意識 」 は 命令 による 支配 を、 「 群れ意識 」 は 挨拶行動 や コミュニケーション による 協調 を 帰結するだろう ・・・・ と、私は常々そう考えている。 そして、「 オオカミ 」 から 「 イヌ 」 への変化は、 「 縄張り意識 」 から 「 群れ意識 」 への変化だったのではないか? ややもすると、「 縄張り意識 」 を持ちたがる人間に対して、 犬が教えてくれたこと、それは、「 群れ意識 」 だったのでは? ・・・・・ との、想いを巡らすのです。 最近、雨ばっかりです。 ソラもカッパを買いました。 雨の中、がんばって散歩しています。
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