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  • ■犬種: ポメラニアン
  • ■誕生日: 2004年02月05日
  • ■性別: 男の子
  • ■ニックネーム: ショコ・たぬお
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○保健所の犬たち○

登録カテゴリ:日常の出来事 投稿日時:2006年05月23日 20時57分


待っているのは新しい家族ではありません。
処分です。
家族を探すどころか、生きることも出来ないのです。
避妊をしていない外飼いの母犬から産まれ、生後間もない子たち。

おかしの空き箱に入れ、蓋には息が出来る様に穴をあけて持ち込んだ飼い主の心が私には見えないです。
目も見えず、へその緒もついたままでした

仔犬用処分機と処分用のガス。
仔犬の処分は今回見ませんでした。

こんなにあどけない子たちが日々処分されています
東京など大都市の里親会やセンターでは希望者さんに対しての仔犬の数が足りません。
私も仔犬を預かる度、希望が多くお断りしています。
でもここにはこんなにたくさんの仔犬。
希望者さんなんていない仔犬たちです。
希望者さんを募る事もできない仔犬たちです。
頑張って預かったって、1年に12頭。
12頭なんて1日で処分されちゃう数だね。

なんの為に生まれて来たのかわからないよね、これじゃ。
光を少しも見れないんだよね、これじゃ。
何もできなくてごめん、それだけしか言えなかったです。
はぁ・・・・・悔しい。

初めて見た殺処分は、言葉では表\現できないものでした。
『可哀想』 『悲しい』 そんな感情より先に涙が溢れました。
そして『可哀想』 『悲しい』なんて簡単な言葉では片付けられないものでした。

この子たちが処分されました。
写真は処分前の様子。
10頭ちょっとの成犬たちが処分されました。
上の子はまだ新しい首輪をつけていました。
一生懸命こちらにアピールしてた気がします。
この子はガス室に入ってからも小窓に足をかけ、こちらに笑顔を見せていました。
写真の右奥にガス室があり、写真に写っている格子が奥へ移動し犬を追い込みます。
左は壁なので犬は右に行くしかありません。
迫ってくる格子から逃げるにはガス室へ入るしかないのです。
ガス室に入れられた子の様子は様々でした。
怖くて震えてる子、何も分からず他のワンコとじゃれてる子、寝転んでしまう子。
炭酸ガスが注入されて1分程すると、1頭がひっくり返りました。
それに回りのワンコがびっくりし、次の瞬間には、ほとんど全員がひっくり返り、苦しみ、暴\れ、痙攣を起こしバタバタと倒れていきました。
それでもガスは注入され、注入後も15分間ガス室に放置されます。
完全に絶命させないと行けないのです。
息があるまま焼却炉に落とす事は出来ないのです。

目を開けたままの子、痙攣で足が異様な形になった子、舌を出し泡を吹いている子。
ガラス越しに行われた処分はまさに地獄。

15分後、職員の方が絶命したか1頭1頭、心臓を確認。
折り重なる様に倒れているワンコをキレイに並べ、心音を確認し、目が開いてる子は閉じてあげ、最後にワンコたち1頭1頭を、たくさん撫でてあげていました。

ガス室の入り口には怖くて出てしまったのでしょう、うんちがありました。

この中でみんな苦しみ、絶命します。

全てを行うスイッチ。ガスの注入、ガス室の洗浄、焼却炉への移動。

焼却炉への入り口。動かなくなったワンコたちはここへ落とされます底が犬の重みで開き、ワンコたちは焼却炉へごみの様に・・・・・

今回、処分を見た瞬間私が思った事。
『ももがこうならなくてよかった・・・・・』
『あかりが生きていてよかった・・・・・』
『シーラやマーラ、私の周りの保護犬が救われてよかった・・・・・』
最低だけど、恥ずかしいけど、そう思いました。
自分の知っている犬たちが生きていてよかったと思ってしまいました。
これが人間なんだ、自分さえ良ければいいんだ、と思いました。
持ち込んだ飼い主、放棄した飼い主もきっとそうなんでしょうね。
自分がよければ犬はどうなってもいい。
そんな人たちと私も同じだと感じたことが、一番のショックだったかもしれない。


安楽死ではない。
苦痛死。
それだけは分かって欲しい事実です。
安楽死にすべきだと行政へ訴える事は誰にでも出来ます

この子たちの死が無駄にならないように、出来る事をする。
今の私の気持ちです。

前回の記事で、たくさんのコメント本当にありがとうございました。これからはたくさんの方々に転載して頂き、この様な事実を1人でも多くの方々に知って頂けるよう全力で努めます。また、このブログでは捨て犬問題を扱い、画像もたくさん載せているのでお暇であればご拝見ください。


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