メーテル・リンクの「青い鳥」。チルチルとミチルが捜し求める幸せの青い鳥。幸せはありふれた日常の小さな夢や希望の中にある、そんなお話だった。一緒に暮らす猫たちは、喜びや悲しみを共有する。まさにしあわせの「青い猫」だと思う。猫たちに感謝をこめて、しあわせを運んでくる「Blue Catを探す」小さな旅に出かけたい。
なまえ 「ゆうたろう君」と「はやと君」
年齢 7歳と、1歳
性別 ともに男の子
特技 人見知りしないこと
お楽しみ たまの無断外出
青山表参道、トレンド発信基地だ。
骨董通りのほど近くに、こじんまりとしたCiger Shopがある。
店内には、美しい意匠が施された外国製煙草が所狭しといく種類もならぶ。葉巻だろうか、ほのかに甘い香りが漂う。
このお店で、お店番するのは、2匹のワンちゃん。
きまって店内のカウンターの上で、のんびりと寝そべっている。(眠ってはいません?)
聞けば、親子ではない。ゆうたろう君・7歳、はやと君・1歳、ともにペットショップからやってきたヨークシャー・テリア。
ゆうたろう君は、穏やかな性格でお客様とのコミュニケーションも大得意。しっぽを振るときは、きまっていぬ好きのお客さんというから、しっかり者だ。そんな彼も、はやと君がやってきたときには、さすがにやきもちをやいて、落ち込んでいたそう。
一方のはやと君、そんなことはおかまいなし、やんちゃで人なつっこい。まだまだ遊びたいお年頃。
ふたりの勤務時間は、朝8時から、夕刻5時ごろまでと、フルタイム。
こんな彼たちも、たまには外出することもある。無断で。「脱走」ともいうらしい。
ときどき、表参道の交差点あたりで、鬼ごっこ、捕り物帳が繰り広げられるとか。
ふたりを見に立ち寄り、ひと撫でしていくお客さんも多いという。
きょうも、声をかけてくださるファンの来訪をまつ名コンビ。
街の喧騒のなか、ここは和みの小さなオアシスかもしれない。
△「いらっしゃいませ?」
△「ゆうたろう君」 夢見るのはなんの夢。