小桃はすぐに入院と決まりました。とりあえず点滴して体力回復につとめ、かなり厳しい状態だけど全力を尽くしますと先生は言ってくれました。もうおまかせするしかないので後日面会に来ようと思い帰りました。
小桃はなんと去勢済みの男の子でした。カンペイ以来久しぶりの男の子!
退院してもあの子は色々大変かも知れない、でも私はきっと頑張れる!絶対幸せになってもらう!と思い祈りました。
友人に、男の子だったと話すと、じゃあ桃太郎にしては?との提案。良いねぇ幸せになれそうな名前!
でも、残念ながら桃太郎はさび猫館の子になることはなく、翌日水曜日の朝に旅立ちました。厳しい状況とはわかっていましたが、決して諦めてはいなかったのでとても残念です。あの子が帰ってきたらああしようこうしようと考えていたのに。
それでもあのひどい状態のまま一人旅立ち、ゴミのように捨てられてしまうのだけは避けられて、それだけでも良かったと思うしかありません。
今度生まれてくる時は、良い飼い主に恵まれて幸せな一生を送ってほしい、と思います。
わずか40時間の「さび猫館の桃太郎」でした。
短い間だったけど、あなたのことは決して忘れないからね。
その後病院の先生の話では、桃太郎は変形性関節症があったとのこと、つまりそんなに若くはなかったようです。ということは、桃太郎には幸せな時間も楽しい時間もあったのかなと思うと少し気が楽になりました。
何もしてあげられなかったので、供養の一つとして桃太郎のことを書かせていただきました。長文お読みいただきありがとうございました。