2010年初夏。
それは、一つの『核』をきっかけに始まった。
『闇にゃんこ』対『光にゃんこ』
両軍の闘いは、静かに広まり始めているのである。
闇:好き勝手な事ばかり言いよって!
光:人は年と共に子供に還る。道理であろう。
闇:精神的に追い込まれているのは、本人ではないではないか!悩み考え、痛みを負うのは、本陣だけであろうが!
光:先人たちを見習い、頭首を守り抜く。それが、我らに架せられた使命であろう。
闇:討ち死にしろと言うのか!!!
息をひきとる寸前までボスに尽くし、
「最期に、世話になったな。有難うな。って言わんやった。私は未だに、じいさんの写真も、仏壇にも手あわせとらん。」
そう言い放ったボスに、
今まさに、
「箸とってくんしゃい。」
の日常が、当たり前のように繰り広げられているのである。
頼まれ物を買いに走り、
「これじゃなか。」
「不味うて飲まれん。」
指定品である。
なにしてるんやろ・・・
ガリ!ガリ!ガリ!ガリ!
“母ちゃん♪遊ぼー♪”
「抹茶も好きにし・・・みんな好きにすればいい・・・」
テケテケテケテケ♪
スリ〜♪スリ〜♪
“大丈夫?”
心配そうな顔で私を見上げて座る、抹茶の姿があるのである。
「ごめんね・・・」
いつもの『ありがとう』が出てこなかった。
頭痛とめまい。
自分自身との闘いが、幕を開けたのである。