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小梅(東)
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サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話
7月3日の夕方、猫崎さんのもとに磯野さん(仮名・以下人物はすべて仮名) という女性から電話が入った 磯野さんは、犬の飼い主ながら、地域猫にもとても協力的な人だ。 「あのね〜見たこともない子猫がいるのよ〜、一歳にもなってないと思う。 もう一週間くらいになるわ。見に来て」 え、子猫 迷い猫 捨て猫 早速見に行ったその子猫は、やせてひどくお腹をすかせていた。 カリカリをいっぱい食べて満足すると、今度は誰かれかまわずスリスリ・・・ 人慣れしてる、やっぱり飼い猫 さあ、どうする その日はとりあえず何もせずに解散。 様子を見ることになった。 お家のある子なら帰るかもしれないし (サビーのママと兄) ところが翌日もその子はそこにいた この場所は、猫崎公園からは離れていて、サビーが生まれ育った場所から近い。 今もサビーの母・兄他何匹かの猫たちが平和に暮らしている。 猫崎さんが苦労して作った地域猫の現場だ。 この子猫、人見知り度0%だが猫見知り度は100%だった 地域猫たちを早速威嚇しまくった 磯野さんが、歩き回ってこの子がどこから来たのか突き止めてくれた。 少し離れた場所で多くの外猫に餌をやっている女性のもとにいたとわかった。 そしてその女性は、「あの子は今はもう来ていないよ」と言った。 それならば、この子の将来を考えてやらなくてはならない、 この性格は地域猫ではなく里子に向いている、と猫崎さんは考えた。 とりあえず、地域のご家庭で数日間預かってもらえることになった。 雨の日に来たので「雨ちゃん」 (保護宅の雨ちゃん) 犬の飼い主さん達は、散歩の時間に色々な人とつながっている。 雨ちゃんの話は、磯野さんから波平さんという男性に伝わった。 「え、この猫 俺の知り合いで、猫崎公園のそばに住んでて猫飼いたいやつがいる。 小学校の同級生のカツオっていう奴だ。早速聞いてみるよ」 カツオさんとは、私達も良く知っている人だった。世の中狭い カツオさんは、去年の秋に最愛の「お嬢」という猫を交通事故でなくした その頃の落ち込みようは、見ていて気の毒になるほどだった 公園の猫に差し入れを持ってきてくれて、私達と長い事話しては さびしさを紛らわせて帰って行く日が続いた。 それでも最近は、 「又縁があったら猫と暮らしたい」と話していた。 早速猫崎さんはカツオさんを訪ねた。 「どうですか?お嬢ほどではないけれど可愛い猫ですよ」 「波平から話は聞いたよ。どうしようかなと思っていたところ。 でも猫崎さんにも言われちゃあ決めるっきゃないかな よし、その猫、引き受けましょう」 その夜カツオさんはバイクを飛ばして猫砂を買いに行った。 翌々日にはキャリーを持って雨ちゃんを迎えに行った。 雨ちゃんは晴れてカツオさんの飼い猫となった 新しい名前は「ユリア」 3日後の7月11日、私たちは公園の帰りにユリアを訪ねた。 ユリアはこの激動の一週間のことにも全く動じることなく愛想を振りまいていた 安心して暮らせる場所を得たユリアは、 三日目にしてすでに家猫の顏になっていた。 「あたし、ユリアよ。これはあたしの大好きなパパ。仲良くしてあげてね」と ユリアは言った。 はい、ご心配なく、仲良くしていますよ。 そんなユリアを見ているのは面白いが、 カツオさんの顔を見ているのはもっと面白かった。 その顔にはこれから一緒に暮らしていくユリアがかわいくてしょうがない と書いてあった。 「今日は暑くてさぁ、現場35℃。辛かったよ〜。でもユリアのためだと思えば 頑張っちゃうんだよね」 8月22日、再度ユリアを訪ねた。 カツオさん、すっかり元気になってバリバリ働いている お仕事用軽トラの荷台がユリアの遊び場。 こんな袋やら紐、道具などがユリアのおもちゃ。 この時も夢中で袋と闘っていた 顔つきがやわらかくなり、身体も少し大きくなった 「あ、悪いけどしばらく公園には行かれないかも」とカツオさん。 「いいのよいいのよ、公園猫にはあたしたちがいるから。 今はユリアに専念してあげて」 今日もユリアはカツオさんの帰りを今か今かと待っていることだろう。 それ以上にカツオさんは家路を急いでいるにちがいない。 こうして、犬友・猫友・竹馬の友つながりで家族になったふたりは 私達にも幸せをいっぱい分けてくれている
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