夏の終わりの仔猫狂騒曲　於　猫崎公園 | 小梅（東）のMY ROOM - ペットストリート

今年の五月に、ぶーちゃんが旅立って以来、

猫崎公園はすっかり静かになっていました



暑い夏がまだまだ終わらない８月２５日のこと、

夜のご飯に集まった私たちが見たものは・・・






茶トラの仔猫

え、仔猫・・・なんか、目つき悪いし・・・



公園猫は勿論、近隣の猫も不妊手術が行き届いているはずなのに

あなたは一体どこから来たの




この子はガリガリに痩せ、奇妙な声でなきわめいていました。

ご飯がなくて、必死でここまでたどり着いたのか・・・

とりあえずご飯を与えると、猛烈な勢いで食べる、食べる



そして「シャ〜シャ〜」と大声で威嚇しながらご飯を要求する。

お皿にカリカリを追加しようとすれば、猫パンチが飛ぶ



「来るな〜近寄るな〜餌だけよこせ〜」まるでそういっているかのように。





とりあえず、ある程度の月齢に達しているだろう、

今後公園に居つくかどうかは別として、

早めに去勢手術をしないと・・・と猫崎さんが素早く捕獲し、

手術を済ませました



仮に、「チャロ」と名付けました。

チャロは手術後も何度か公園に食べに来ましたが、

その後姿を見せなくなりました。


これまで苦労して生きてきたのでしょう、

手術も済んでいるし、この子ならどこかできっと生きていけるはず、

私たちはそう信じました。




チャロが姿を見せなくなって約一か月たった９月２２日のこと・・・

夜のご飯を終えて帰ろうとした私たちの目に飛び込んできたのは・・・


「あれ、誰？」

「・・・」

「見たことない猫・・・」






今度は、こんな仔猫が現れたのです

又仔猫・・・一体どうしちゃったの・・・

この子は、チャロとは全く違うタイプでした。






最初こそ、びびって逃げ隠れしていたものの、

ご飯をもらえるとわかると、どんどんその行動はエスカレート



この子も食べる、食べる、呆れるほど食べる

公園のシニア達のお皿にも片っ端から顔を突っ込み、

皆嫌がったり、猫パンチが飛んだり、

でもこの子、そんなことにはおかまいなし




「おいしいにゃ〜、これも食べるにゃ〜」



この子は、私たちに決して猫パンチをすることはありませんでした。







数日後には、公園では朝もご飯があることを見つけ、



「朝もご飯があるにゃ〜、やったにゃ〜」



又、食べる、食べる・・・お腹破裂しないかい

とりあえずお腹が満たされると、ベンチの下でうとうと始める


そんな赤ちゃんのような子、

この子はこのまま野良猫にしてしまうのではなく

里親探しをしよう

それなら早い方がいい、この子ならきっと、良い家猫になれる



そう考えて、私たちはこの子に「まる」と名付けました







一週間後、まるの公園最後の日。

もうこんな風に人間にも慣れていました

まる、明日からはお家に入って里親探しの準備だよ

猫崎公園に来てくれてありがとう

そういって送り出したのでした。







現在のまる

もう立派な家猫のお顔。

里親探しが始まりました




健康状態は良好、推定生後４か月半

どなたか猫を飼いたい方がいらっしゃいましたら

よろしくお願いいたします<m(__)m>

詳しくは、猫崎さんのブログhttp://ameblo.jp/nekojarashi2828

に載っております。




二匹の仔猫が公園を去り、又平和が戻りました

そして、戻ってくることのなかったチャロですが、

少し離れた場所で元気に暮らしていることがわかりました

チャロ、元気でいてくれて良かった

ご飯に困ったらいつでも猫崎公園に遊びにおいで



突然公園に現れ、あわただしく去って行った二匹の仔猫たち、

どちらの将来も幸せなものでありますように