ようこそ!ペットストリートへ
小梅(東)
ブログ記事一覧
[最新] [↓] [↑]
ブログカレンダー
スライドショー
コメント(6)
戸籍
リンク
サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話
7月3日の男、カンペイ 今日はカンペイの11回目の命日です。 毎年カンペイについてはお話してきましたが、 今日はちょっとした思い出話を聞いてくださいね。 カンペイは、焼き鳥屋さんと隣のビルの間の狭い通路に住んでいました。 そこは人間は絶対入れない場所で、通路を何メートルか進んだところの ビル側にちょっとしたくぼみがあったようで、 そこがカンペイの「ハウス」だったようです。 朝になると、お店の前に出て来て、 午後2時ごろにお店の人が来るとご飯をもらう、 夜になってお客さんが来ると、お店に入ったり、何か食べ物をもらったりして 楽しく過ごしていたようでした。 そしてお店が終わると又「ハウス」に戻って寝る、 カンペイの行動範囲はごく狭いものでした。 他へ行かなかった、ということは、ここでの生活が楽しかったのでしょう カンペイは稀に見る愛嬌のある人間大好きな猫で、多くの人に愛されていました。 はじめて動物病院に行ったとき、状態が悪くて即入院、 しかし入院生活までもカンペイは楽しんでいたそうです。 「入院してご飯をこんなに食べる子は見たことない、人なれしていて世渡りがうまいね」 と言われました。 一週間入院したカンペイはすっかり元気になり、顔つきも良くなって 又焼き鳥屋さんに戻ってきました 二月のある日のこと、カンペイは突然姿を消しました。 それまでずっとこの場所を動かなかったのに、どこへ行ってしまったの・・・ 突然具合が悪くなったのか、事故にでもあったのか・・・ 心配はつのりましたが、カンペイは戻ってこないまま時間だけが過ぎていきました。 二週間後のある日、絶望的な気持ちで通りの反対側を歩いていると お店の前に白いものが・・・ カンペイ 私は走って行き、カンペイを抱きしめました 「にゃ〜〜〜〜〜ん」 カンペイは、「ごめんね、心配かけて」と言いました。 焼き鳥屋さんで聞いたら、カンペイは夜遅く、痩せて真っ黒になって ふらふらの状態で戻ってきたそうです。 どこにいたのかは知る由もないけれど、 やっとの思いでたどり着いたカンペイは、焼き鳥屋さんの提灯の灯りを見つけて どんなにかほっとしたことでしょう きっと嬉し涙を流したにちがいありません。 その後カンペイは二度とこの場所を離れることはありませんでした。 よほど懲りたのでしょうか。 今思えば、カンペイは発情期の♀猫を追いかけているうちに 帰り道がわからなくなったのだと思います。 そのあとカンペイは猫伝染性腹膜炎のため体調が悪くなり 私の家に引き取って最後の51日間を一緒に過ごしてくれました。 健康だったら、今頃まだ存命で、看板猫として楽しい猫生を送っていたかもしれないのに、 あんないい子なのに、若かったと思われるのに、本当に残念だったと思います。 同じ広島生まれの小梅が、カンペイの分も元気で幸せに長生きしてくれたらと 願わずにはいられません。
コメント( 12 ) |
<前の記事 次の記事>
>>ブログ利用規約