かつて、政界のドンと呼ばれた人がいた。
当時の私は、政治にうとく(今もそうだが)、あまり詳しくは知らないが、汚職をし不正政治資金を受け取り、逮捕された人だ。最後まで、裁判でたたかってた人。
世間では、いかにも悪者扱いをされていた。『金にまみれた奴だ』と。
でもね、私は好きだった。
何故って、愛妻家だったの。普段の生活で、愛妻家だったかは知らないけど…
奥さんのお葬式の時、その人はもともと小柄だったけど、いっそう、小さく見えたの。
肩を落とし、背中も小さく見えたの。
それを見た時、
私はいっぺんで、この人が好きになった。
私のおじいちゃん位の年のこの人を、せめて、私だけは、責めずにいたい、と思った。
どんなに悪い人でも、奥さんを亡くして、人前でカメラもあるなか、
そんなこと、気にもせず、嘆いていた人。
その人も、1996年3月28日に亡くなった。
私はその人を呼ぶ時は、必ず“さん”をつける。
うまく言えないけど、愛は奥が深い。
私は、その人の奥さんがうらやましかった。
うわ〜っ、暗いっ(-o-;)
暗すぎるわっ
愛は偉大だっ!!
って、言いたかっただけなんだけど、な。