・技巧的には、いい作品。
・ただし、全面的にプッシュするのは、申し訳ないがムリ。
<短くない感想>
■「青春」を表象するということ
近代社会における「若さ」を経験している当人達に対して、その日々の生活に解釈を与える方法は数多く発明されてきた。
そういった方法は、20世紀後半以後、特にこれといって何かの大きなことをなしとげるわけでもない凡庸で繊細なハイティーン〜青年期をセンチメンタルに描きだす話というのは、おおいに受けたわけだ。どう考えても、対して立派なところなどなさそうな、ぼんくらな自分の日々(のようなものを)をなにがしかの形で、うつくしく肯定的に描いてくれる話とかあったら、そりゃあ、グッとくるよね。
「ほろ苦く」「あまずっぱい」「未熟さ」などを前提にすえつつ、その繊細さ、そのどうにもならなさを、何かの視点を介すことで、どうにかして肯定的に描いてみせる。それが、ある時期以後の「青春」のイメージとなっている、と私はおおざっぱに理解している。
ウィザードリィ RMT
マビノギ英雄伝RMT
http://www.iimy.co.jp/rmt/c-571.html