私は我が子を捨てた人を身近に知っています。
その人は他にも子を産みましたが、口癖がありました。
「子供なんかいらない!」「子供がいるから幸せになれない!」
言われた子供は生きているのが辛くて、大人になってからも精神的不安定を抱えていました。
でも、その子は世の中に出ていろんな経験をしました。
自分の生活を支えるために辛い経験も耐えました。
ある瞬間、目が覚めました。
親の口癖は、親の心の叫びだったのだ。言わざるを得ない心境だったのだ。 そんな心境でありながらも大人にしてくれたのだ。
その子は大人になり経験を積み、初めて親の気持ちを理解できました。
今では、好きにはなれないまでも、親に対して感謝をしています。
人には、事情や思い、必ず何かしら抱えているものです。
言ったこと、とった行動は褒められたものでないにしても、理由があるものです。
誰も誰かを批判したり責めたり出来ない。
人が人を裁いてはいけないのです。
子を捨てた人にも、理由があったのです。
その理由を感じとり、その気持ちを察して自分のこととして考える。
そのためにこの世界に生まれてきたのではないでしょうか。