それは最寄り駅を降り立ったすぐそばで
いつも私を迎えてくれた
時に明るく夜道を照らす道標
自動販売機
そこにはたくさんの種類の飲み物たちがいる
中でも私にとって大切な存在がいた
そう
しるこドリンク
彼女は凍えた私の身体を優しく温めてくれた
時には疲れ果てた心までも癒やしてくれた
心の友よ
そんな彼女の下に
ある日
「品切れ」
のランプが点灯していた
早く補充しといてもらえよ〜楽しみにしてるからな
と彼女との再開を心待ちにしていた
数日後
品切れのランプは消えていた
それは夜道、ランプが光っていないことからすぐ判明した
私は財布から小銭を用意しつつ彼女に近づいた
やぁ!久しぶりじゃないか!会いたかったぞ〜
と再開を喜び合おうとした
しかしそこにいたのは
「つぶつぶコーンスープ」
そこに愛しい彼女の姿は無かった
心の友よ…