ここ2〜3週間、夜になるとトラ子が、寝る前の娘の布団の上に座るようになった。
それまでは、ダンナの毛布の上かヒーターの近くの猫ベッドだったので、外は雪の日でも、もう猫には春なんだなあ、なんて思っていた。
時を同じくして、娘はちょっと気持ちが不安定になっていた。
私は単に進級に関連した不安なのだと、娘の保育所の先生達と相談しあったりしていた。
そこへ昨日夕方の地震。
いつものテレビを見ていたら、緊急警報放送が出たかと思うと突然地震関連番組に切り替わった。
娘が泣き叫んでパニックになった。
マスコミでも、テレビ局関係者や視聴者にPTSDが出る人が出ていると言っていたのを思い出した。
トラ子が、毎日あまりお気に入りの感触じゃない娘の布団の上にいたのは、多分これだったのだ。
長男を亡くした時、寒い廊下で私の布団の上に座り続けていたにゃーちゃんの姿とトラ子が重なった。
うちの場合、テレビを消せば済む話しだ。
しかし世の中にはテレビ局に「流される映像が過激すぎる」なんて抗議する人がいると聞くと、映画かなんかと勘違いしているヤツには「お前ずっと見とけ!」と言いたくなる。
本当に現地で体感している人は…………察して余りある。
娘はその後、いつも通りに放送されたBSのアンパンマンが助けてくれました。