5月のある晴れた日、とうとうその日は訪れた。
既に、トイレ,ご飯,おもちゃ,首輪,猫タワーまで完備。あとは本人(猫)を待つのみとなる。
生後2ヶ月で飛行機なんて!?飛行機嫌いのニャ王より、私の方が、ハラハラしている。
「普段、何に対しても動じないお前が(爆)」そんな言葉も、聞こえないのである。
よ:「迎えに行こう!」
ニ:「って、早くねぇ?!」
よ:「道が混んでたらどうする?迷ったら?」ニャ王は道に詳しいので、それは有り得ないのである。はやる気持ちを抑えきれず、空港に向かう。
ニ:「飛行機の到着時間は、早まったりしないんですけど。」言われるまで、忘れていた。受付のお姉さんに挨拶をし、到着したら声をかけて貰うことになる。
ニ:「お前は、子供が産まれるのを待つ旦那か!!」ドラマのワンシーンの状態である。
よ:「あれかな?あれか!?」
ニ:「同じ航空会社やから、わかるかい!!」確かに、見た目では判断出来ない。
「お待たせしました〜」
小さいバスケットの隙間から、キョトンとした子が登場!!
「ありがとうございます!!!」お姉さんに(お騒がせして忝ない)お礼を言い、早々に車へ。
助手席の私の膝の上に、待ちに待った『抹茶』到着。ニャ王は運転しながらも、籠の中が気になるらしく、
ニ:「ちょこっと開けて。」
よ:「飛び出したらどうする!」
ニ:「ん?今までうるさかったくせに、冷静やな。」これから始まる生活に、緊張して固まっていたのである。
少し開けた蓋の間から、小さいモシャモシャの手が、ちょこっと出てくる。
ニ:「も〜ど〜しよ〜。可愛すぎる〜。」
よ:「あ…何か出てきた。ウ○コ。」カピカピになったものである。これが、『抹茶』からの「はい、これ。よろしく。」の初プレゼントである。
家に着き、早速ニャ王がちょっかいを出す。
よ:「2、3日は構っちゃいかんてやろ?」聞こえていない。
怒涛の生活の始まりである。