今まで、とらの妹ミケの話もしてきました。これはミケの話をする中で、避けては通れないお話です。
今から12年前、夏の暑い日のことでした。私がバイトを終えて夕方帰宅すると、箱の中に冷たくなって動かないミケが横たわっていました…。
朝には元気で走り回っていたのに、何が起こったのか全く理解できず、私の頭の中は真っ白でした…。
昼頃庭で倒れているミケに母が気付いたときには、すでに息はなかったそうです…。
一体ミケの身になにがあったのか分からないまま、私たちは悲しむことしかできませんでした。うちから車が通る道路までは遠いから交通事故ではないし…。
ミケを助けてあげることができなかった無力さと、一人きりでお空に逝かせてしまった後悔とで、涙が止まりません。ただ、泣くことしかできない自分にいらだちすら感じました。
実は、ミケよりも体が小さくて弱かったとらに関しては、もしかしたら…という覚悟が常にありました。
でも、あんなに元気だったミケが突然亡くなるなんて…。3歳と3ヶ月という早過ぎる死は、ショック以外の何物でもありませんでした。
その晩は家族でお別れをし、次の日に庭に埋葬することになりました。