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ソラ
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共に生きるために
” ソラと一緒に、ゆるやかな草原を歩いていたら、 急に、私に向かって激しく吠えた。 どうして? ” と思った瞬間に、夢から覚めた。枕元で目覚まし時計が けたたましい音をたてている。時刻は午前4時40分、” 眠い!! ” ” そうか、今日は6時半に仕事に出かけるんだった ” 急いで起きて散歩に行く用意をする。ソラはちゃんと起きて、スタンバイしていた。 5時、家を出る。外は真っ暗で寒い。 ソラは一つの散歩ルートに私を導いてゆく。彼女は幾つかの散歩ルートを持っていて、 その中のどれを選ぶかは、彼女次第だ。 霜が降りた田んぼのあぜ道を抜けて、どんどん引っ張っていく。 元気な奴だ! 空を見上げると、晴れた空から、月が穏やかに行く道を照らしていた。 「匂いロード」にやってきた。「 匂いロード 」 は、私が勝手にそう名付けた道だ。 多くのワンちゃん達が散歩をする道で、さまざまな匂いが渦巻いているらしく、 ソラも、そこではたっぷり匂いを嗅ぐ。 外が暗いと、彼女はたいていこの散歩ルートを選ぶ。 ルートの途中に、この 「 匂いロード 」 があるからか ・・・・? 500m くらいの距離なのに、匂いを嗅ぎながら、20分程度かけて歩く。 小学校の傍では、フェンス越しに校庭を覗く。 子供が苦手なソラ、校庭に子供がいないのを確かめるかのように ・・・・。 約1時間歩いて、家に着く頃には、東の空が明るくなりかけている。 私はすこし汗ばんで、気分もスッキリ、眠気はもう完全に消えていた。 2008年がもうすぐ暮れようとしている。 この1年、ソラがリード引きで歩いた距離は 2500km を越えるだろう。 「リード引きで一緒に歩く」 これが、ソラとの絆の原点だ。 だから、続けていく。 だから、寒くても、眠くても止めることはできない。
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