★ ★ ★ ももママの独り言 ★ ★ ★
今日は季節が逆戻りしたように汗ばむ陽気でした
お仕事関係で今年に入ってから60代後半の女性と
お知り合いになりました
その方は、とても明るく聡明な女性で
いつも、人生の先輩としてためになるお話をしてくれました
ご主人がご病気で春先から入退院を繰り返していると
お聞きしていたのですが
夏になる少し前に、すべての治療を止めて
ご自宅で過ごされることにしたそうです
その方のご主人とも一度だけ
お目にかかったのですが
背が高く温厚そうでダンディーな方でした
末期がんでおうちに帰った時にはすでに
相当な痛みがあるはずで
普通だったらご家族の方が大変な思いをする事が
多いらしいのですが
そんな事も言わず静かに過ごされていたそうです
その方は、大変なのに看病のご様子を
明るく面白おかしく教えてくれるのです
高齢者社会に備え往診(最近は 訪問看護と言うらしいのですが)
専門のお医者様が増えているそうです
とてもいいお医者様に巡り合うことができたと
お聞きしていました
ある日、少し真剣な面持ちで
「人間が死ぬ時ってどうなるのかしら?」って
おっしゃるのです
お医者様が看取ると思い込んでいるので
一瞬、言葉を失いました
「息をしなくなったらわかるわね〜」って
笑いながら、帰って行かれました
そんな事があってから、しばらくお目にかかる機会がなく
どうされていらっしゃるのか気がかりだったのです
ところが、今日の夕方、突然私の職場を
訪ねてくださったのです
実は、ご主人様がお盆に亡くなられたと言うのです
だんだんお食事も摂ることができなくなり
お水を吸う力もなくなったそうです
8月14日の朝、吸い口でお水を飲ませてあげて
奥様が背中をさすってあげたら
「ありがとう」と言って、両手を合わせ
息を引き取ったそうです
奥様は、ご主人が望んだ最後ですし
ご自分もできる限りのことをしてあげたので
とても満足しているとおっしゃってました
訪問看護をされていたお医者様からの
手紙を震える手で読ませていただいたのですが
お仕事中にも関わらず号泣してしまいました
その方は、今は、職場に復帰され
大好きな韓流ドラマを楽しみ、旅行の計画を立て
前向きに過ごされているそうです
最後に 「ず〜っとご主人のこと愛してました?」って
お聞きしたら 「もちろん!!」とおっしゃって
帰って行かれました
とても素敵な方で
私もあの方のような女性になりたいと
ずるずるになったお化粧を直しながら思いました