〜輝いた毎日 その2〜
教室へ駆け込んだものの、同じクラスの友達が気になり、廊下へと出て行く梨乃。
クラスを確認すると・・・
「あ〜っ!!絵里奈ちゃんと同じクラス~♪」再び、梨乃はスキップで教室へと消えていっ
た。
しばらくして、絵里奈がやってくる。
「あぁ〜っ!絵里奈ちゃ〜ん!!同じクラスでよかったっ!!よろしくねっ!!」
絵里奈―――違う中学だけれど、塾で仲良くなったコ。
ほんわりしてるイメージだけど、言う時は言う!!結構、Sなところもある・・・。
「あ〜っ!梨乃ちゃんじゃ〜ん♪頑張ろうね!!」
「ねぇ!!絵里奈ちゃん!!このクラスの先生、誰か知ってる!?」
「しらな〜い・・・誰?ウザイ先生!?」
「んふふ〜・・・有先生だってっ!!!」
絵里奈は喜ぶと思ってた。
「え?誰だっけ??聞いたことない・・・」
「えぇ!?あの優しいって有名な・・・」
「あぁ〜・・・あの子供っぽい!!」
言っちゃった・・・。ダメ、それ禁句・・・(笑)
「まっ!!頑張ろうね☆」
「うん!!」
有・・・私はね・・・まだ、知らなかった・・・。
これからが、ありえない16日間になるなんて・・・・・・。
「じゃ、授業、始めていい??」
『ダメェ〜(笑)』
「っていっても、始めるよ〜?」
「ヤダ、先生、最低!(笑)」絵里奈・・・言っちゃダメ!!笑
「えぇ?梨乃ぉ〜絵里奈が・・・『最低』って・・・。これって先生いじめだよなぁ??」
「・・・・ん・・・えっ!?何??」
聞いてなかった・・・私。なんていったの!?
「あ〜ほら梨乃まで!やっぱり先生いじめだよなぁ・・・。」
この先生、やっぱり優しい雰囲気もってるなぁ・・・。
あの・・・私の嫌いな「教師です!」っていう雰囲気がないし・・・。
話しやすいハズだよねぇ〜。
「―――い・・?梨〜乃??」と、有先生。
「・・・はっ!ハイ!?」
「ど〜した??なんか、今日、ボーッとしてるけど。大丈夫??」
有・・・どうして・・・?あなたを見てると・・・心が落ち着く・・・。
なんか・・・・独特の優しい心、持ってるんだね・・・・。
「お〜い??ほらまたぁ〜・・・大丈夫?」
「うん・・・。大丈夫・・・だと思います・・・。多分・・・。」
自分でもなんて答えたらいいか、分からなくて。
「多分じゃねーよ(笑)」
よく、有はそうやってあどけない笑顔で笑うよね。。。
太陽みたいにまぶしくて。
最初は、君に恋するなんて・・・・思ってもなかった。。
「はいっ!これで今日の授業、終わり!ちゃんと、宿題やれよ〜」
気が付いたら、数学が終わってた。
梨乃はテキストやらノートやらをバッグにしまって加奈や七海の待つ英語の教室へと
向かった。
「あぁ〜やっときたぁ〜遅い!!梨乃!!」
「ごめんごめん・・・」
あ〜なんか、数学、頑張ろうと思ってたのに、全然集中できなかった・・・。
明日こそ、頑張らなくちゃ!!!!
「お〜い??梨乃ぉ??」
「・・・っあ!!ごめんっ!!」
「大丈夫??なんかあったの??」
「・・・大丈夫!!なんもないよっ!」
「なら、いいけど。ってゆうかさ、聞いてよ!!3クラスね・・・まさかの、K先生だし!」
「えぇ!?うそ、マジ!?ありえな〜い!!私はぁ・・・有先生だもんねぇ♪」
『ず〜る〜い!!!梨乃!!!!』
七海も、加奈も相当、有先生が良かったんだね。。。汗
照れくさくてなかなか表現できないけど、本当は有先生ですごくすごく嬉しかったんだ。
「梨〜乃!!早く、帰ろ??」思いっきり肩を叩いてきたのは・・・加奈だ。
「いいよ〜♪」
家に着くまで、私はずっと考えてた。
「あの、先生の下なら、必ず、頑張れるなっ!」って。
「ただいまぁ♪あのね、あのね・・・」
梨乃は満面の笑みで帰ることができた。
「よしっ!明日もがんばろう!!おやすみ、チョコ☆」
梨乃は愛犬に向かって微笑んだ。
明日も好調なスタートが切れますように・・・☆
・・・・・第1章 その3へと・・・続く・・・☆