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クッキー
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お散歩バッグの中から出て来たのは、ドーナツちゃん。 僕「ママ〜、早く投げて〜!」 早く投げて貰いたくて、前足ピョンピョン 催促しちゃった。 そしたらね、 ママ「待て」 「ピョンピョンしなかったら、投げてあげる」 なんて、ママが言うの。 僕「分かった、止まるから投げて〜」 僕とママの間のルールは、ピョンピョン跳ねてる間は、投げて貰えない事になっているのだ。 だから、跳ねたい気持ちを抑えたよ。 その瞬間 ポ〜ン! コロコロコロ〜! ドーナツちゃんが、土の上を勢い良く転がっていったの。 待て〜!! うわ〜、 ドーナツちゃんが曲がっていく〜! 僕とママ、どっちが早く ドーナツちゃんをキャッチ出来るか競争。 タッタッタッタッタ〜! タッタカタッタッタッタ〜! 先にキャッチしたのは、ママ。 また、投げて貰おうと思ったら 小学生の登校時間になっちゃった〜! ワイワイガヤガヤ、賑やかにお喋りしながら楽しそうに歩いてる。 ドーナツちゃんが小学生の足元に転がったら、蹴られるちゃうかも〜! ママ「登校時間になったから、ドーナツちゃんなしで遊ぼう!」 「ママと一緒に走る?」 僕「うん!」 ドーナツちゃんを、お散歩バッグに片付けて ママと駆けっこする事にしたよ。 ママ「クッキー君、おいで〜」 僕「待って〜!」 ママが先頭で走って、僕が追いかけた。 僕「ママ〜、追いついたよ〜」 ママ「こっちにおいで〜」 やっと追いついたと思ったら、また ママと距離が離れちゃった。 あれ…、さっきと違う方向だぞ…。 ママ〜、待ってよ〜! 必死に追いかけてたら、とっても楽しくなってきて 僕のテンションがアップ! ハア〜 ハア〜 ハア〜 ハア〜 ハア〜 ハア〜 ハア〜 ハア〜 気がついたら、僕の息もママの息も上がっていた。
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