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クッキー
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坂道を登って信号を渡ったら、 メグちゃんの姿を発見! 僕「メグちゃ〜ん、おはよう〜!」 メグちゃん「クッキー君、おはよう〜!」 お互い、 近づいて行って お鼻とお鼻で クンクン チュッ メグちゃん「偶然に逢えるなんて、私達って やっぱり赤い糸で結ばれてるのかしら」 僕「うん、本当にそうかもね」 メグちゃん「そう言えば、昨日のトリミング どうだった?」 「スクラッチで、何を当てたの?」 僕「あのね、【ジェルパック】っていうのをやって貰ったんだよ」 メグちゃん「ジェルパック?」 僕「うん、透明のジェルを被毛に塗ってパックされたの」 「そしたらさ、ごわついてた毛が サラサラになったよ」 僕「ほら、見て〜!」 「こんなにサラサラだよ〜!」 「シャンプーもして貰ったから、イケメンの香りになったと思う」 イケメンの香り、 発射! ブルブルブル〜! メグちゃん「本当だ…」 「でも、コートを着てるから 身体の毛のサラサラ感が分からないな…」 僕「そっか…、コートを着てると分からないのか…」 「そう言えばさ、メグちゃんもトリミングに行ったんだよね」 「匂い、嗅がせて貰っても良い?」 メグちゃん「いいわよ」 クンクン クンクン う〜ん、 いい香り〜! メグちゃん「じゃあ、私も嗅がせてくれる?」 僕「いいよ」 クンクン クンクン う〜ん、クッキー君の香りがするわ〜! イケメンの香りだ〜! そんなこんなしていたら、 時計が9時30分になろうとしていて ビックリ! 僕「メグちゃん、ごめん」 「もう帰らなきゃ!」 「今日は、ママが用事で出かけるから 急いでるの」 「明日ね〜」 お別れは寂しいけど、 帰らなきゃ…。 テクテク ポテポテ トコトコ 男は、寂しくても 振り向かない。 ひたすら前を向いて、テクテク ポテポテ トコトコ メグちゃん「クッキー君、明日ね…」 メグちゃんは、 僕の後姿を ジー。 お見送りしてくれたよ。
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