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クッキー
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そんなこんなしていたら、 やっと 時計が8時を回った。 張り切って(勘違いして)、4時起きしちゃったから 長かったな〜。 急いで お仕度をして、 パパにご挨拶。 僕「パパ、デートに行って来ます」 パパ「クッキー君、行ってらっしゃい」 僕の前足とパパの手を合わせて、ハイタッチ。 『行って来ますの儀式』をしてから、 マイカーに乗ったよ。 エッサホイサ エッサホイサ お家を出発したのが、8時15分。 待ち合わせ場所に到着。 メグちゃん、 まだかな〜。 まだ、 あと5分あるから 待ってなきゃ…。 うーん、でも 待ちきれないよ〜! 呼んでみよう! 僕「WONWONWONWON!」 メグちゃんに聞こえるように、 大きな声で叫んでみた。 そしたら、 キャバちゃん「WONWONWONWON!(怪しいヤツは何処のどいつだ!)」 近所のキャバちゃんが、警戒して姿を現しちゃった。 大きな声を出して、すみませ〜ん! 決して怪しい者ではありませ〜ん! 静かにしますから、許してくださ〜い! 急いで、 キャバちゃんから見えない場所へ移動したの。 この辺は、 ワンちゃんがいっぱいだから 合唱が始まったら 大変! ご近所迷惑になったら、 これから デートが出来なくなっちゃうからね。 移動した場所では、 声を出さないようにして じ〜っと 待ってたよ。 待つ事、数分。 メグちゃん「クッキー君〜、おはよう〜!」 タッタッタッタッタ〜! カラカラカラ〜! 可愛い足音と軽快なタイヤの音が聞こえてきて 嬉しくなっちゃった。 僕「メグちゃん、おはよう〜!」 「WONWONWONWON!」 思わず、 声が出ちゃったよ。 僕「ねえ、グラウンドに行くんだよね」 メグちゃん「うん、そうよ」 「久し振りに広い所で 思い切り遊びましょ!」 約束通り、 グラウンドを目指す事に。 エッサホイサ エサホイサ メグちゃん、 テクテク テク…… 僕「どうしたの?」 メグちゃん「やっぱり、私もマイカーに乗るわ」 僕「そうだね、グラウンドで遊べるように 体力を温存した方が良いかも!」 メグちゃんも、 マイカーに乗せて貰って 楽チン体勢に。 エッサホイサ エッサホイサ 落ち葉の絨毯を カサコソ カサコソ グラウンドの入り口に到着。 メグちゃん「ねえ、マイカー 入り口に停めちゃう?」 僕「あっ、その方が良いかも」 「いつも、砂利道にタイヤが取られて大変だもんね」 貴重品とお水をお散歩バッグに入れて貰って、 身軽な格好で グラウンドに入って行く事にしたよ。 僕は、車椅子に乗り換えて 準備OK! メグちゃんも、リードを着けて貰って 準備完了〜! 僕「メグちゃん、お待たせ〜」 「グラウンドに行こうよ」 メグちゃん「ちょっと待って」 「私、ここの草が気になるのよん」 メグちゃん、 草が気になって クンクン クンクン 僕「僕も嗅いでみるね」 僕も メグちゃんの真似をして クンクン クンクン 匂いを確かめていたら、 ママ「せっかくグラウンドに来たんだから、広い所で遊ぼうよ〜」 「砂利道は大変だから、近道にチャレンジしてみる?」 僕とメグちゃんに、 ママが こんな提案をしてくれた。 僕「近道って?」 ママ「目の前の崖を降りて行くの」 僕「あっ、大きなワンちゃんや飼い主さん達が 駆け下りてる姿 見たことある〜!」「でも、僕は車椅子だし メグちゃんだって転がり落ちたら大変だと思うけど…」 ママが教えてくれた近道とは、 目の前の崖。 滑って転がらないか、ちと 心配。 メグちゃん「それなら、私達は抱っこして貰って降りたらどうかしら」 僕「そうしよう!」 メグちゃんの提案で、 ママに抱っこして貰って 崖にチャレンジ! ママは、滑って転ばないように 1歩 1歩 踏みしめながら 降りてたよ。 わ〜い! 崖を降りてきちゃった〜! 近道すると、 あっと言う間だな〜。 マイカーを入り口に停めておくのって 正解かも。 久し振りのグラウンド。 さあ、 遊ぶぞ〜!
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