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クッキー
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パパ「さてと!」 僕が、マッタリしてたら スーツ姿に変身したパパが 気合を入れた。 ママ「カーテンを開けて、お見送りしよう」 僕「う…うん…」 時計をみたら、6時を回ってたの。 だんだん 明るくなってきたみたい。 カーテンをサア〜。 パパの後を追いかけて、玄関へ。 パパ「クッキー君、行って来ます」 僕「………」 パパ「元気ないね」 僕「だって、お見送り 嫌いなんだもん」 ママの腕にしがみ付きながら、 パパをジー。 パパ「『お帰り』はしてくれるのに…」 「じゃあ、行って来ます」 ママ「行ってらっしゃい」 僕が『行ってらっしゃい』 出来なかったから、 ママが 代わりに お見送りしてた。 パパ、 苦笑いしながら 出かけて行ったよ。 ママ「クッキー君、ちゃんと お見送りしないとダメじゃない」 僕「分かったよ」 「リビングから、お見送りする!」 ママのお顔を ペロペロ ペロペロ。 リビングに戻って、窓際にスタンバイ! 僕「WONWONWON!」 パパのバイクが見えなくなるまで、 吠え続けた。 あ〜あ、お見送りって イヤだな…。 パパ、 早く帰って来て〜! パパが 見えなくなった後も 暫く 外を眺めちゃったの。 ママ「さあ、仕度して お散歩に行こうね」 「洗面して、着替えてくるから 待ってて」 僕「うん」 ママが、ひと段落するまで 僕は 窓際で 伏せをしながら 待っていた。 ママ「お待たせ〜」 「クッキー君も首輪を着けてちょうだ〜い」 僕「は〜い!」 よっこらしょ、 立ち上がって 首輪を装着! これで、準備完了〜! マイカーに乗って、エッサホイサ エッサホイサ お家を出たのが、6時半。 うわ〜、 お空が高いね〜! 秋晴れだ〜! あっ、 電線にハトさんが止まってるよ〜! ハトさん、 どこから飛んできたのかな…。 電線の上で 羽を休めているハトさんに 「おはよう〜」 挨拶して、 エッサホイサ エッサホイサ おお〜、 今日の朝日は 眩しいね〜。 だけど、 とっても 気持ちがいい朝だ〜! さあ、 どんどん 進もう〜! エッサホイサ エッサホイサ
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