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クッキー
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ふと、振り返ったら ピンク色のツツジが咲いてたの。 蕾を見つけたのは、 3日前くらいだったっけ…。 ついに咲いたね。 とりあえず、 ツツジの前で カシャ! ニッコリ 笑顔で 記念撮影。 さっきのツツジが どこにあるか 分かるかな…。 さあ、 帰ろう。 バギーに乗り換えて エサホイサ エッサホイサ お家に着いたのが、 9時15分だった。 足を洗って貰って リビングに。 ママ「クッキー君、ハウスに直行して〜」 僕「了解!」 ママがお出かけだから、 僕は ハウスに 前足ズリズリ。 下半身を支えて貰って おいっちに〜、 おいっちに〜。 ママ「お昼に戻るからね」 僕「行ってらっしゃい」 ママは、電車に乗って スポーツクラブに行っちゃった。 待つ事、 5時間。 ママが、帰って来たのは 13時40分。 ママ「ただいま〜」 僕「お帰り〜」 嬉しくて 前足ピョンピョン。 遅いお昼ご飯を貰って カリカリ カリカリ ムシャムシャ。 ママも、遅いお昼ご飯を パクパク モグモグ 食べ終わったと思ったら… ママ「ちょっと出掛けてくるね」 僕「今度は、どこに行くの?」 ママ「ママの友達のお嬢様が出る公演を見に行くの」 ママの友人のお嬢様が『劇団ひ○わり』に入っていて 45期 研究科の卒業公演の千秋楽がシアター代官山であると言う。 ママ「帰って来たら夕飯をあげるからね」 僕「うん、なるべく早く帰って来てよ」 「行ってらっしゃい」 ママは、 14時50分に お家を出て行ったの。 それから、 待つ事 8時間半。 ママ「ただいま〜」 僕「お帰り〜」 「ん? 珍しくを飲んできた?」 ママ「一緒に見た友達と 帰りに 洒落たお店に入って 一杯だけ飲んだの」 「1年半ぶりに再会したから お喋りしたかったし クッキー君の写真集も自慢したかったしね」 僕「そうだったんだ〜」 「ねえ、公演はどうだった?」 「ご飯を食べたら聞かせて」 お腹ペコペコな僕は、もう 23時20分だったけど 夕飯を貰って お腹を落ち着かせた。 僕「ママ、どんな公演だった?」 ママ「うん、あのね」 ママが見た『劇団ひ○わり』の卒業公演は、 テーマが 戦時中のお話しだったの。 ストーリー 戦況益々悪化する中。 日々鍛錬に励む若い兵隊達の憩いの場、大山食堂。 そこに集うのは、悩んで、笑って、恋をする ごく普通の青年だった。 そんな彼らに、ある日 特攻命令が…。 彼らにありったけの愛を捧げた女達は…。 それぞれの思いが交差する中、アメリカ軍の勢いが増していく…。 ママは、戦後生まれだから 戦時中の事は 学校で習ったり 話しを聞いているだけだけ。 でも、 兵隊さんたちが 突然 特攻命令を下されて 「あと何日で死ぬんだ」とか 「あと何日で愛する家族や女性を残して行くんだ」と悩む姿に ジ〜ンと胸が熱くなって 涙がポロリ。 送り出す側の家族や女性側の気持ちも伝わってきて、 ポロリ ポロリ。 特攻に出動する前夜に、兵隊さん達が「自分達の死は、将来 生まれてくる子供達が平和に暮らせるためなんだ」「だから、自分達の死は、意味があるんだ」「僕達は1人じゃない」「みんな笑顔で突っ込んで行こう!」 この台詞にも、泣けて泣けて 色んな事を考えさせれたよ。 戦争の事は、これからも 伝えていかないといけないんだな〜。 あっ、因みに 友人のお嬢様は、ダブルキャストの主演。 とっても、輝いていたよ〜。 45期生の研究生は、 これから どんな役者さんになるのだろう。 厳しい世界だけど、みんなが テレビとかでも活躍できる事を祈ります。 ※ と言うのが、4/11の ドタバタ劇です。
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