アジリティー見学 3
続き
ママは、間近で 頑張ってるワンコちゃんとハンドラーさんを見て、鳥肌が立ったらしい。
凄い感動しながら、テントに戻って来たよ。
ママ「クッキー君、凄いね〜」
「クッキー君は、パラリンピックがあったら良いのにね〜」
僕「うん」
ママは、ワンコのパラリンピック大会があったら、僕と一緒に出場をしたいらしい。
ママ「クッキー君、気分転換に行こう!」
「バギーでお座りしてるだけは退屈だよね」
僕「うん」
ママ「それじゃ、車椅子に乗り換えよう」
僕は、車椅子に乗り換えて、ちょっと お散歩へ。
テクテク ポテポテ ト…………
ワンコちゃんが いっぱいでこ こ こわ〜い
キョロキョロ キョロキョロ
ママ「クッキー、カム!」
あれ?ママの手にあるのはおやつかな?
テクテク ポテポテ トコトコ
ママ「クッキー君、お利口さん」
「はい、おやつ」
僕「ヤッタァ!」
歩いただけで、おやつが貰えた〜
おやつが貰えるなら、ワンコちゃんが 沢山 いても 楽しいかも〜
テクテク ポテポテ トコトコ
「頑張ってるわね〜」
ん? 誰かな?
振り向いたら、よそのテントのおば様だった。
ママ「はい、ありがとうございます」
おば様「暑いから、霧吹きしてあげるわ」
親切な おば様が 火照った僕の身体に お水を
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ〜
涼しくなったかも〜
僕とママ「ありがとうございます」
そっかぁ〜、暑さ対策には、霧吹きも良いのか〜
一つ 勉強になったぞ〜
Tさんからは、濡らしたタオルを身体にかけてあげるだけでも違うって 教わったから、今度から ママにお願いしよう〜っと。
優しいおば様と別れてから、テクテク ポテポテ…
ママ「クッキー君、大丈夫よ」
僕は、警戒しながら テクテクポテポテ トコトコ
ママ「お利口さん、恐くないでしょ?」
「はい、おやつ」
パクリッ ムシャムシャ
テクテク ポテポテ トコトコ
「あらぁ〜、車椅子で頑張ってるわね〜」
あら? 今度は どなた?
振り向いたら、ニコニコ笑顔のおば様。
ママ「こんにちは」
おば様「こんにちは、怪我ですか?」
ママ「脊髄軟化症です」
おば様「あら!うちの子も脊髄軟化症なんですよ」
ママ「犬種は?」
おば様「ジャックラッセルで4歳なの」
「でも、幸いに麻痺したのは後ろ足の片足だから、今は3本足で歩いてるわ」
ママ「あら〜、同じ病気でも足が3本 動けて良かったですね〜」
「この子は、両後ろ足が麻痺してますが、前足が元気なので、車椅子なんです」
おば様「お互い、今のところ進行が止まっていて良かったわね〜」
ママ「はい、お互い これから何があるか分かりませんが、長生き出来ると良いですね。頑張って下さい」
おば様「そうね、お互い 頑張りましょうね、失礼します」
ママ「失礼します」
アジリティー大会の会場で、同じ病気のワンコちゃんの飼い主さんに 偶然 出会ってびっくり〜
ジャックラッセルちゃん、一緒に長生きして、先生達を 驚かそうね〜
そろそろ、テントに戻ろう!
テクテク ポテポテ トコトコ
続く
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