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第9回「露出補正をもっと知る!〜測光方式の違い〜」

前回はコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)や、携帯電話のカメラでの簡単な「露出補正」の仕方を説明をしましたが、今回はもっと詳しく説明していきます。
カメラの設定で“測光方式”という項目があるのですが、この測光方式によって同じ被写体でも決定される露出が違ってくるのです。


○AUTO露出時の測光モードの違い
各カメラメーカーや機種によって多少の違いがありますが、測光モードには

  • 「評価測光」・・・画面全体を分割して評価し、露出を決定する。
  • 「部分測光(スポット測光)」・・・画面中央の一部分だけを測光して露出を決定する。
  • 「中央部重点平均測光」・・・画面中央部の露出をメインに画面全体で露出を決定する。

  • と大体この3つがあると思います。
    この中で、違いを知っておきたい「評価測光」と「部分測光」を説明します。


    下の写真は違いが分かりやすいようにしたので、ちょっと極端な例ですが、左が逆光で「被写体あり」、右が同じ条件で「背景のみ」を撮影しました。

    ・評価測光
    (写真1)被写体あり・・・1/800秒 f.5.6 (写真2)白背景のみ撮影・・・1/1250秒 f.5.6
    写真 写真

    注意:分割数はカメラによって異なります。

    ・部分測光(スポット測光)
    (写真3)被写体あり・・・1/2000秒 f5.6 (写真4)白背景のみ撮影・・・1/3200秒 f5.6
    写真 写真

    注意:測光範囲はカメラによって異なります。

    側光している部分のイメージです。
    使用機材 EOS KissデジタルX・EF-S17-55mmIS Avモード(露出補正なし)

    少し難しい話をします。ほとんどのカメラの露出の基準は被写体の反射率が18%になるように設定されています。 真っ白の反射率を100%、真っ黒の反射率を0%とした場合の18%です。
    「評価測光:白背景のみ撮影(写真2)」と「部分測光:白背景のみ撮影(写真4)」の画像を見てください。
    撮影の状況や、ご覧になっているディスプレイによって見え方が多少違うと思いますが、被写体がすべて白のみの場合、カメラは適正露出をこのように判断するようになっています。
    (注意:写真の色は、反射率18%の色ではありません。実際の色はカラーチャート等で確認して下さい。)
    お持ちのカメラを「評価測光」や「部分測光(スポット測光)」にして、白い背景だけを撮影してみてください。それがカメラの露出の基準です。 ですから、白いものは見た目より暗く、黒いものは見た目より明るく写るんです。
    もう一度「部分測光:被写体あり(写真3)」を見てください。中央部分だけで露出を決定するため、逆光のネコのぬいぐるみが暗くなっています。 でも「評価測光:被写体あり(写真1)」の場合では、画面全体で露出を決定するので、逆光で暗くなったネコもだいぶ明るいですよね。


    ややこしい話をしましたが、実際に使用するのは「評価測光」のみで十分です。
    他の測光方式も使い方によっては便利なのですが、適正露出を得るにはそれなりの知識と経験が必要です。 時々「すごく暗く写ってしまう」と思っている方は、測光方式が「評価測光」以外になっていたりしませんか?一度チェックしてみてください。
    「評価測光」も万能ではないので、露出補正が必要な条件を次に挙げてみました。


    ○露出補正が必要な主な条件(評価測光時)

    +(プラス)補正が必要な主な条件・・(暗く写ってしまう条件)

  • 白い部分が画面の半分以上ある場合
  • 逆光などの強い光がある場合
  • 意図的に明るい写真にしたい場合

  • 写真

    白い部分が多く、逆光なので「(写真1)評価測光の被写体あり」を「+1補正」して撮影しました。

    撮影データ
    EOS KissデジタルX・EF-S17-55mmIS 1/400秒 f5.6 Avモード(+1補正)


    −(マイナス)補正が必要な条件・・(明るく写ってしまう条件)

  • 黒や濃い緑の部分が画面のほとんどを占める場合
  • 意図的に暗い写真にしたい場合

  • 写真

    富士山に登ってきました。濃霧の雰囲気を出すために「評価測光」を「‐2/3補正」して撮影しました。

    撮影データ
    EOS 20D・EF-S10-22mm 1/800秒 f5.0 Avモード(-2/3補正)

    注意:露出補正をして撮影した場合、撮影後すぐに補正値を±0に戻してください。
    元に戻すのを忘れて次の撮影をすると、露出が変わってしまい大変なことになりますよ。
    写真提供・協力:PETST All rights reserved(無断転載禁止)
    機材協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社

    筆者 放浪写真家


    写真

    2007年の富士登山。霧の中を登っていくと晴れてきました。

    放浪写真家

    チベットを放浪するのが好きな写真家。寝転んで猫を撮影したり「ワンコの写真を撮らせてください」と声をかけられたら、それは放浪写真家かもしれませんよ。

    EOS 20D・EF-S10-22mm 1/1000秒 f6.3 Avモード(+2/3補正)