○「P(プログラムAE)」・・・「全自動」モードとの違いは、フラッシュが自動で発光するか、任意で発光させるかの違いだけではありません。
「全自動」モードでは出来ない高感度設定(第2回「“ブレ”写真をなくす!被写体ブレ対策」)、ホワイトバランス設定(第4回「写真の色が変」)のほかに、露出補正、
AFモードなどを状況に合わせて、設定変更が出来るようになります。ISO感度の設定は必要ですが、露出は「全自動」モードと同じでカメラ任せなので、露出を気にせず被写体に集中することができます。
デジタルカメラだとフィルム代を気にする必要がないので、これは何だろう?と思う設定もどんどん使って、いろいろ試してくださいね。
○「Av(絞り優先AE)」・・・「P(プログラムAE)」モードで出来ること以外に、絞り(F値)を決める事が出来るようになるので、僕はよくこのモードを使っています。
露出はシャッタースピード(秒)と絞り(F値)の2つで決定されるのですが、この絞り(F値)を任意に決められるのがこのモードの特徴です。
絞り(F値)で被写界深度というものを変化させることが出来るのですが、絞り(F値)が小さいほどピントの合う奥行きが狭くなり、大きいほど全体にピントが合うようになります。
言葉で説明されても分かりにくいと思うので、下の画像を見てください。同じ条件下で絞り(F値)が異なるだけですが、写真左:絞り(F値)の数値が小さい「F2.8」は鼻にしかピントが合っていませんが、
写真右:数値が大きい「F16」は、顔全体にピントが合っているのがわかると思います。
「Av(絞り優先AE)」モードでは、このように絞り(F値)を自分で決めて、写真に変化をつける事が出来ます。しかし、絞り(F値)大きくするとシャッタースピードが遅くなるので、手ブレに注意してください。 |