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第2回「“ブレ”写真をなくす!〜被写体ブレ対策編〜」

前回ご紹介した「手ブレ」対策に続き、「被写体ブレ」対策を紹介していきます。
「被写体ブレ」とはワンコ、ニャンコなどの動きが速く、シャッタースピードが動きに追いつけない場合に、動いているものだけに起こる“ブレ”です。
ワンコ、ニャンコの動きは思っている以上に速いので、室内や夜に撮影したとき白い影が写ってるだけでよく分からない写真になっていたりしませんか? これは「被写体ブレ」が原因です。 カメラの設定を少し変えるだけの、簡単な対策をご紹介します。


写真

撮影データ EOS KissデジタルX・EF-S17-55mmIS 1/100秒 F/3.2 ISO400

被写体ブレ対策…「ISO400」以上の高感度に設定してシャッタースピードを速くする
(「ISO」とは・・・フィルムの受光感度をあらわす国際基準単位)


今まで、フィルムカメラのフィルムを買うとき、店員さんに「ISO400」と書かれたフィルムをすすめられて、 標準感度の「ISO100」ではなく高感度の「ISO400」のフィルムを無意識に使っていませんでしたか?これは“ブレ”対策の一つだったんですね。

しかし、デジタルカメラではフイルムを選ぶ必要がないので「ISO」を気にせず、そのまま「AUTO」設定で撮影している方も多いのではないでしょうか?「AUTO」設定のままだと「ISO感度」は「ISO100」程度になり、 状況によっては元気に走り回っているワンコやニャンコではシャッタースピードが追いつかず「被写体ブレ」を起こしてしまいます。
また、薄暗いところではフラッシュを発光して被写体ブレを防止する方法がありますが、フラッシュを怖がるワンコ、ニャンコもいるので注意してくださいね。


写真
CANON IXY DIGITAL 900 IS

各カメラ機種によって設定の仕方は様々です。
お持ちのカメラの取扱説明書に「ISO感度を変更する」などと書かれている、「ISO」設定変更ページを参考に「ISO400」以上に設定してみてください。


「ISO感度(フィルム感度)」を高感度にするとなんで被写体ブレ対策になるの?
高感度にすればするほど撮影に必要な光が少なくてすむために、シャッタースピードが速くなるからです。だったら、いつも超高感度の「ISO1600」で撮影すればいいのではないかと思われるかも知れませんが、 高感度を使うデメリットもあります。
「ISO感度」を高感度にすればするほど写真の「画質」が低下していくのです。


ISO感度 ISO100 ISO400 ISO1600
シャッタースピード 遅い 速い より速い
画質 高い 低い より低い

写真

ISO100
曇りの日に室内でボール遊びしてるワンコを撮影するのに「ISO100」では「被写体ブレ」になってしまった。
壊れてもこのボールでしか遊ばないのはなぜ?


写真

ISO400
「ISO400」だとこの日は、まだ少し「被写体ブレ」になってしまいました。これぐらいの「ブレ」なら楽しそうな雰囲気が出てて、いいかな。


写真

ISO1600
「ISO1600」だとボールを催促してるシッポまで“ブレ”ることなく撮ることができました。一方画質は、少しざらついていて色も少し薄くなってしまいました。
フィルムでも「ISO1600」はあまりなかったので、デジカメで使えるのはやっぱりすごい。


「ISO感度」だけを変えて同じ条件で撮影しました。
「ISO感度」の数字が“100<200<400<800<1600”と大きくなるほど、シャッタースピードは速くなりますが、画質が低下していくのはご理解いただけましたか?

機種によって画質の低下具合は異なるため、お持ちのカメラで一度試して比べてみてくださいね。ご自身で納得できる「画質」の「ISO感度」で撮影してください。
また、光学手ブレ補正機能では「被写体ブレ」対策にはならないので注意してくださいね。


「被写体ブレ」を利用する
「手ブレ」と違って「被写体ブレ」は写真の一部が“ブレる”だけなので、場合によっては写真のアクセントになります。もう、みなさんのブログでは投稿されている方もいますよね。 「被写体ブレ」を狙って撮るのはなかなか難しいですが、「手ブレ」を起こさないようにカメラをしっかり構えて撮影してくださいね。

多少ブレていても、その瞬間はその時しかありません。ブレた写真になるからとあきらめず、ご紹介した「ブレ」対策をして、ワンコ、ニャンコの写真をいっぱい撮っていきましょう!


みんなの疑問? 『ISOってなに?』
撮影用語に使う「ISO」とは、フィルムの受光感度をあらわす国際基準単位のことです。 国際標準化機構(International Organization for Standardization) で決められたフィルムの感度基準を元に「ISOXXX」と表示しています。 デジタルカメラではフィルムを使用しないのですが、一般的に撮像素子(CCD、CMOS)の感度をフィルムと同様に「ISO」で表示しています。


次回は 『ブレとピンボケの違いを知る 〜ピンボケ対策編〜』です。

写真提供・協力:PETST All rights reserved(無断転載禁止)
機材協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社

筆者 放浪写真家


写真
和室ドッグラン?
放浪写真家

チベットを放浪するのが好きな写真家。寝転んで猫を撮影したり「ワンコの写真を撮らせてください」と声をかけられたら、それは放浪写真家かもしれませんよ。

ご質問をお待ちしてます!(受付期間:2007年6月20日まで)

「これは何?」「この場合はどうしたらいいの?」なことから「専門的で難しい」ことまで何でもコチラから、件名に「写真講座質問」と入力して質問してくださいね。 「勝手に写真講座」では皆様のデジタルカメラや撮影の仕方への疑問、質問で多かったものを講座内で解決していければと思っています。
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