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イギリスに、Cancer and Bio-detection Dogsという慈善団体があります。そこでは、なんと犬に人間の病気などを検知する訓練を行なっているんです。

そのきっかけは、John Church氏が、ある女性の飼っていた犬が、彼女の足にあるホクロに執拗なまでの興味を示した、という逸話を耳にしたことがきっかけでした。実は、このホクロが極めて有害な皮膚ガンの症状だったのです。そのほかにも、似たようなケースが16個くらいありました。犬の臭覚が人間の数百倍も敏感であることは、既に有名な事実。一方、ガン細胞が、健康な細胞とは異なる科学的な混合物を生成することも知られています。その中の幾つかは、匂いをもつとも言われているのです。Church氏は、NHSトラストバッキンガムシャー病院のスタッフと訓練士と一緒に研究を重ね、人間の尿のにおいから膀胱癌を探知させる研究を行った、と発表しました。その成功率は41％であり、偶然発見する確率14.3%より有意に高いという結果です。この研究結果の発表は2004年の英国医学ジャーナルにも掲載されています。

ガンばかりではなく、糖尿病も同様のエピソードがあります。
血糖値が大きく下がったり、上がったりしたら、それを探知するのです。糖尿病患者にとって血糖値のバランスをとるのは難しく、血液検査以外に自覚する方法はありません。血糖値が下がりすぎたり、上がりすぎたりすることで、意識障害や死にいたることもあると言われています。それを、匂いから探知して、患者の家族などに知らせるという訓練を受けた犬がいます。実際に、この右の写真に写っている少年は糖尿病患者なのですが、糖尿病探知犬として初めて訓練を受けたBiancaちゃんと出会ったことで、安心して遊びに出かけることができます。一緒にいれば、低血糖になる前に、少年に合図をして知らせてくれるのです。

協力：Cancer and Bio-detection Dogs

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筆者 てるてるぼうず

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