ようこそ!ペットストリートへ
ワンちゃんが椎間板ヘルニアで悩んでいる、という話をよく耳にします。そこで目にしたのが、東京・西馬込にある「エル・ペロ」という、ワンちゃんのためのアクアフィットネスクラブ!
今回取材にご協力頂いたのは、ダックス・ミニチュアのマロンちゃん(♀、5歳)です。 マロンちゃんもヘルニアになってしまい、動物病院へ行った際にそこに置いてあった冊子から、このアクアフィットネスを知ったとのこと。もう1年以上通っていらして、取材したこの日は35回目の来店でした。 もう慣れているのか、来店するなり、スタッフの方にじゃれて、元気いっぱい!「本当にヘルニア?!」とビックリしてしまいましたが、アクアフィットネスに通っている成果の現れかな。
まず最初にフロアーを普通に歩いて、ビデオ撮影。これは来店の度に毎回撮影して、記録として残しているそうです。歩き方などを見て、その日の状態を確認します。 そして体重測定。ちゃんと大人しく“待て”状態で測定していました。 それから、足回りの太さなど、身体測定です。四肢のサイズを測定することで、個々のワンちゃんに最適なプログラムを組みます。
最初は水慣れと、汚れを落とす意味でも、軽くシャワー。それから、ホットスパ(水温40度程度のお湯です)に入ります。筋肉をあたためて、浮き具を付けて、いざプールへ! 浮き具は、浮力によって四肢の筋肉への負担を軽くするためです。
プールは31度くらいの水が入っています。平均体温が38〜39度程度のワンちゃんにとっては、この温度の水に入っているだけでも、体温が奪われるので発熱しようとし、 脂肪を燃やすのでダイエット効果があるそうです。さすがに通い慣れたマロンちゃんは、一緒に水に入っているインストラクターさんの指導の元、すいすいと泳いでいきます。
最初は、流れのない通常のプールの状態で、3〜4周程度泳ぎます。そして、次は2つのジェットノズル(!)で、流れを作り出します。もちろん勢いはワンちゃんによって調整しますが、泡立つくらいの激流まで作り出すことができます。この流れに対抗する方向で、2周くらい頑張って泳ぎます。これが1セット。大体1〜2分程度です。
ここで頑張ったら、ちょっと休憩。オーナーさんから、ご褒美のおやつももらいます。フィットネスの間は、ずっとオーナーさんも応援しています。 頑張るワンちゃんには、オーナーさんの暖かい声援が欠かせません!
休憩が終わったら、もう1セット!計2セット行います。
それから、ゆっくりとホットスパでマッサージ。
次は、「ペリーニャ」という装置で水中歩行を行います。大体、ワンちゃんの足の付け根あたりにある窪みまでの水位の中、ワンちゃんの足元のベルトコンベアが動いて、 水中歩行をできる仕組になっています。 速度を上げたり下げたり、調整しつつ、ワンちゃんの歩き方のリズムやバランスなどをチェックします。
そして、もう一度プールに戻って、ジェット流を体の横や後ろからなど、各方面からあてて、普段使わない筋肉を刺激します。
一番最後は、ホットスパで無数の気泡とインストラクターさんのマッサージ&ストレッチで、本当に気持ち良さそうでした。 見ている私たちまで、「入りたい!」と思ってしまったくらいです。
シャンプーとリンス、ブローをしてもらって、マロンちゃんもリフレッシュ! またご褒美のおやつももらって、幸せそう!約1時間のフィットネス、お疲れさま!!
もちろん、最初は水を嫌がる仔もいるそうです。その場合は、その仔に合わせたペースで徐々に指導します。今回のプログラムも、あくまでも一例にすぎません。 スタッフの方が一匹一匹、その状態に合わせたプログラムを組んでくださいます。 来店されるワンちゃんには、マロンちゃんのようにヘルニアを患っている仔だけではなく、肥満だったり、高齢による運動能力低下、など目的は様々。 老齢犬の場合は特に、心拍数も測って、無理のない有酸素運動を行うように注意されているそうです。
ちなみに、ワンちゃんの体脂肪計もあるんですよ。背骨に垂直にあてることで、計測されるそうです。 ヘルニアの仔には、あまりジャンプをあまりさせず、腰に負担がかからないように気をつけて欲しいとのことです。 フィットネスクラブは、獣医さんのような“完治”を目指すのではなく、むしろ“リハビリ”を行う場です。水の中を歩いたり泳いだりすることで、怪我のリスクをおさえつつ、 多くの筋肉を動かし身体機能の向上をはかることができます。提携している動物病院とは、獣医さんのアドバイスなども通じて、プログラムを組むこともあるそうですよ。 愛犬の健康にも気を配って、一日でも長い幸せなペットライフを満喫してほしいな、と思います。
→詳しくは、エル・ペロ様のHPをご覧下さい。
こちらが、ワンちゃんの体脂肪計。
取材・協力:愛犬のためのアクアフィットネスクラブ エル・ペロPETST All rights reserved(無断転載禁止)
筆者 てるてるぼうず
機材協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社(使用機材:EOS Kiss デジタルX・EF-S10-22mm/EF-S17-55mmIS/EF28-135mm IS)
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