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2007年1月5日、アメリカのFDA(The Food and Drug Administration:食品医薬品局)がワンちゃん向けの肥満治療薬を認可したことを発表しました。 認可がおりた治療薬はアメリカの大手製薬会社ファイザーが開発した「スレントロル」という薬で、食欲や脂肪の吸収を抑え、体重の減少を図ります。獣医さんはワンちゃんの体重と、日ごろの健康状態をもとに、処方するかどうかを判断します。
FDAの獣医薬品センター長であるStephen Sundlof氏は、「犬の肥満が広まりつつある昨今、このような薬が開発されたことは喜ばしいことだ。肥満は、心臓病や合併症など様々な疾病を引き起こし得ることは周知の事実だ。」と述べております。
一般的に、理想体重より20%以上重い犬を「肥満」と判断します。アメリカ国内では、全体の約5%の犬が「肥満」で、20〜30%の犬が「太りすぎ」という調査結果もあります。 肥満治療の仕組はまだ完全には解明されていないのですが、脂肪吸収を抑えることで対応できると考えられています。 スレントロルの投与量は、治療内容によって異なりますが、まずは14日間の服用を推奨しています。獣医は、1ヶ月間のインターバル毎に犬の健康状態を見て、体重の変動に合わせて投与量を調整します。
また、目標体重に達した後3ヶ月間は、食事制限と適度な運動と併せて、継続服用を推奨しています。
この薬品の副作用としては、嘔吐、下痢、倦怠感、食欲減退などがあるそうです。 人間が服用することを避けるため、薬品のパッケージには「人間用の薬品ではありません。お子様の手の届かない所に保管してください」と注意書も書かれています。もし人間が服用した場合、腹部膨張や腹痛、頭痛、嘔吐、吐き気、倦怠感、お腹にガスが溜まったり、などの症状が現れるとのことで、注意を促しています。 ワンちゃんに限らず、ペットは自分で何を、どのくらい食べるか、コントロールしているわけではないので、食べ物をあげている私たち人間が、ちゃんと気を配ってあげたいものですよね。
→詳しくはFDA(The Food and Drug Administration)のHPをご覧下さい。(リンク先ページは英語です)
筆者 てるてるぼうず
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