聴導犬になるには、特定の種類が決まっているわけではありません。犬の適性が重要で、健康で、攻撃性が無く、人が大好きで、どんな場所でもリラックスできるような自信のある子が向いています。実際、候補となるワンちゃん達は、捨てられたワンちゃんや、飼主のいないワンちゃん達が殆どです。
「ソーシャライザー」といわれる、聴導犬の候補犬を育成するボランティアの方々のお宅で、人間社会に慣れるための「マナー」(社会化)を学びます。その後、訓練に向いているかどうか、適性テストを繰り返し合格できたら、約4〜6ヶ月の訓練に入ります。具体的には、音を教える訓練のほかに、バスに乗ったり、お店に入る練習などもします。もちろん、ユーザーのお宅に行ってからも自宅訓練は毎日おこないます。3ヶ月間くらいは訓練期間にあてられます。トータルで、最低1年8ヶ月は訓練期間、ということになります。 |