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アメリカ・カリフォルニアに本部をおく「Pet Hunters International (PHI)」という団体があります。日本語では“国際ペットハンター団体”とでも言いましょうか。彼らは、いなくなってしまったペットを探し出す、いわば“ペット探偵”。しかも、探偵さんは人間だけではないんです。ワンちゃんが探偵さんとして大活躍するんです！
今回は、そんな“ペット探偵”について、2回にわたってご紹介しようと思います。

彼らがペットを探し出すのに使う技術は、実際に警察などが、人の捜索を行う時に使う技術と全く同じなんです。人間が集音装置や暗視スコープ（明かりのない暗い場所でも視界を確保できる双眼鏡のようなもの）などの技術を駆使する一方、ネコちゃん専門の探偵ワンコや、いなくなった犬を追跡するよう訓練されたワンコなど、たくさんのペット探偵が活躍しております。
そんな頼もしい“ペット探偵”たちはこのPHIで訓練されます。
人間を対象にしたコースは、全部で4日間。「どのようにして、且つ、どこを捜索するのか」を学ぶことが基本となっています。ハイテクな装置を使った捜索方法はもちろんのこと、近所の聞き込みや、訓練されたワンコ達との連携の仕方、飼主の元に帰ってきたペット達が早く元の生活に戻れるためのサポートなど、ちゃんとアフターケアのことまで学びます。コース最終日には、筆記と実技のテストもあるそうですよ。

ワンコを対象にしたコースは、3つあります。ネコちゃん捜索専門のワンコ、匂いを嗅ぎ分ける専門ワンコ、ワンコ専門の追跡ワンコの3つです。

匂いを嗅ぎ分ける専門ワンコは、「この匂いを覚えて、匂いの主を探せ」という訓練を受けます。例えば、いなくなったネコちゃんがいそうなエリアが絞れた段階で、ある日はネコちゃんの匂いを嗅がせてネコちゃんの捜索にあたったり、次の日は同じエリア内で迷子になったフェレットの匂いを嗅がせて、フェレットの捜索にあたったり、様々な動物の匂いを覚えて、都度、指定された匂いの主を探し出すという任務です。このようなワンコには、大変な集中力が必要です。

指定された匂いの主“だけ”を嗅ぎ分けていくのですから、当然ですよね。以前に覚えた匂いなどに惑わされてはいけないようです。

ワンコ追跡専門のワンコ（ちょっとややこしいですね・・）は、いなくなったワンコの匂いを嗅ぎ分けて追跡していきます。捜索エリアを絞り込み、且つ、ワンコの追跡をします。このようなワンコには、実は好奇心旺盛なワンコが向いているそうです。他のワンコが来たら、大喜びで走りよって遊びたがるようなワンコが良いそうですよ。

このように、探偵ワンコは性格は選んでも、基本的に種を選ばないとのこと。但し、身体能力の関係上、トイサイズのワンちゃんや、パグのようなしし鼻のワンちゃんは、残念ながら探偵ワンコとして活躍するのは難しいとのこと。年齢は、基本的には4ヶ月以上8歳以下ならトレーニングを受けられるそうですよ。
人間のためのコースは、ドッグトレーナーや、ペットシッター、獣医さんなど、動物と関わる仕事をしたい！という思いの強い方が多いそうです。

そんな“ペット探偵”の実際の活躍ぶりは、次回ご紹介したいと思います。
待ちきれない！という方はこちらのサイトをご覧になってくださいね。

筆者 てるてるぼうず

Pet Hunters International（PHI）はについて、
もっと詳しい情報をご覧になりたい方はこちらへ

http://www.pethunters.com/