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古くから伝わる鍼灸治療。その歴史は古代中国史を何千年もさかのぼるといわれています。　日本でも馴染み深い自然療法と言えるのではないでしょうか。その鍼治療、実は動物の治療にも効果があることをご存知ですか？　世界各国の獣医医師の間では、様々な病気や症状に対する針灸治療による効果が認められてきているようです。　興味深いことは、アジア諸国で古くから人間の治療法として広く用いられてきたこの技術が、動物への治療において活用されるようになったのは比較的最近で、さらに積極的に針灸治療を取り入れている獣医医院の数は、欧米諸国のほうが多いようなのです。それまで針灸治療に馴染みがなかった一般のペットオーナーの方々も、メディアで取り上げられる成功例などにより、高い関心を示しているそうですよ。
日本での動物針灸治療は主に、競走馬などの治療に用いられてきたようですが、ご自分の家族である犬・猫君たちにだって効果的な場合があるのです。お近くで針灸を実施している獣医医院が見つかるかもしれませんよ。　期待できる効果、また治療に必要な期間はもちろん個々で異なりますが、以下のような症状の治療には多くの成功例を生んでいると言う事です。

• 骨関節炎　
• 歩行困難
• 椎間板脱出
• 股関節異形成

また、筋肉や神経を針によって刺激することで、高齢動物の治療や、骨折治療後などのリハビリにも効果的なので、従来の獣医学療法と組み合わせて針灸治療を行ってくださる獣医さんもいらっしゃるようです。　怪我や病気などで家族の一員が苦しむのを見るのは辛いことです。でも大掛かりな手術には抵抗がある、というペットオーナーの方は、動物への針灸治療という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。

今回の記事に協力してくださった、アメリカ・ニュージャージーで動物病院を開院している、オ・マホニーご夫妻も、クリニックの治療の一環として、中国古来の針灸治療を取り入れているのです。　
ジョンさんとサビーンさんはお二人とも獣医師。それぞれ従来の獣医学をしっかりと学んだ上で、ホリスティック医学について研究されています。もっと詳しく知りたい方は、下記のリンクからどうぞ。

ホリスティック医学って？？-

最近時々耳にする言葉、ホリスティック療法。一体これ、どういう意味なんでしょう？holisticとは、全体論的な、総体的な、などの意味の英語。　Holistic approach、というと全体的な、つまり、心身一体的なアプローチ、ということになるのです。病気の原因や症状のみに焦点を当てるのではなく、もっと全体的な観点で治療方法を見出そうとする試み、というわけです。　このホリスティック医学は人間の医学でももちろん注目されているようですが、ペットの世界にだって賛同者は多いようです。　「ホリスティック医学」は実践している人により、解釈はそれぞれ違うと思いますが、今後いくつか例をとりあげながら、ホリスティック医学について勉強していきたいと思いますので、どうぞよろしくおつきあいくださいませ。　

筆者：おじょう

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