モデルは、ジャーマン・シェパードのロッキー君。1歳の男の子です。ロッキー君は人間や他のワンちゃんが大好きで、誰かを見ると寄っていかずにはいられません。今回は、力が強く、元気が良すぎて飼い主が手におえない、ということで、このトレーニング・センターへやってきました。その日から訓練開始のロッキー君。私たちのことを見つけると、「ぼくロッキー。君たちだれ?ぼくと一緒に遊んでくれる?」と言わんばかりの様子で寄ってこようとしました。そこですかさずトレーナーがロッキー君の首にチョークチェーンで刺激を与えると、急に首を絞められたロッキー君はびっくり。トレーナーはそのまま私たちに背を向けて歩き続け、ロッキー君もしぶしぶトレーナーの左脇を歩き始めました。その後も何度か同じことを繰り返し、よくできたら褒める、これを続けました。 数分後には、ロッキー君はわき目もふらず、トレーナーの表情だけを見て行動するようになっていました。犬の集中力を高めることが、このトレーニングでは最も大切なことなんだそうです。 |