じゅりこ『今日はテレビの上の登り方教えたるわ』
ししこ『はい、姐さん』
じゅりこ『テレビの上はええで〜温かいし、出窓から外見れるんやで〜』
ししこ『出窓から何が見えるですか?』
じゅりこ『電線にとまっているカラスとか鳩とかやな〜』
ししこ『それは楽しみです〜』
じゅりこ『でもな、テレビの上は最終目標とちゃうで!最終目標はこの部屋にあるラックの一番上に上ることやで。ここは高さもあって、人間でも容易には手が届かんのや』
ししこ『これは高いです〜姐さんはいつもこの上でお昼寝してるですね』
じゅりこ『せや。無理矢理お風呂に入れようというときとかにも、ここに逃げるんや。
猫たるもの、常に高いところに行けるように、訓練を怠ったらあかん!
うちは毎日壁に駆け上がることで、足腰を鍛えてるんや!
無駄に壁に登ってるんちゃうで〜これは訓練なんや!自分との戦いなんや!』
ししこ『姐さん、ししこも立派な猫になりたいです!』
じゅりこ『よっしゃ!今日から特訓や〜!』
ししこ『はい!よろしくお願いします〜!』
こうして、ししこはテレビの上に登れるようになったとさ。
でも、じゅりこ。壁の登り方は教えなくていいよ。
もうボロボロだからさ・・・