オシッコ出ないけど座った形跡ありのトイレ。
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00今日の内容はストレートです。
苦手な方はスルーお願いします。
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その日の朝は
いつものようにあま父を送り出し、
ベランダの鉢たちに水をくれたり
ブログにあげるため
あま蔵の頭とヒマワリの鉢を撮りました。
1日おきに猫医者に通っており、
前日から水も飲まなくなったあま蔵を
イヤイヤながら連れて行きました。
点滴ひとつ、注射ふたつ、
猫医者は明日の午前中に来てと
重い口調で私に言いました。
この日は11時半から22時まで
仕事をしなくてはならなかったあま母。
あま蔵の大きな両眼は涙で潤んでいました。
なんだか胸騒ぎがしたので
ベッドにあま蔵を寝かせ、
寝室にトイレや水を持ち込み
エアコンを付けっ放しでやむなく出かけました。
昼休みは15時台。
飛び帰りドアを開けてあま蔵を呼ぶと、
あま父のベッド下からあま蔵が返事をしました。
16時まで布団で休んでいると
彼はズルズルとマットまで出てきました。
また仕事に戻らなくてはいけません。
不安で、不安で、
「あま、お母ちゃんは夜10時に帰るから、
必ず待ってなさい!」
不満そうに「にゃあ〜…。」
このやり取りを3回位繰り返しました。
夜は22時より少し前に帰宅。
部屋のドアとトイレの間に倒れていました。
瞳孔が開いているあま蔵。
あま母は彼を居間のベンチ上に移して
ひとまずご飯を食べながら
あま蔵の胸が動いているのを何度も確認。
後少しで23時。
あま蔵の息が荒く遅くなり始めました。
あま父がまだ帰ってきません。
仕事中に辛い報告をしないと約束していたので
かなり動揺しました。
23時。
居間のレトロなボンボン時計が鳴り始めました。
あま蔵が3回深呼吸してのけ反りました。
身体がブルブル動き始め、
まるで重たい肉体を振るい落としている様でした。
あま母はあま蔵に抱きつき
頭や背中をさすり脚を揉みながら
「あま!まだお父ちゃんが帰ってないよ!
まだ待てないの?!」と叫び続けていました。
胸が動いていません。
鈍臭いあま蔵だから
虹の橋までの道のりを迷子になって
悪い人に連れ去られない様に
素人ながらお経を唱えてあげようと決めていましたが、
30分すっかり忘れて彼を呼び続けていました。
ふと思い立ち目をやると宅急便の段ボール。
硬直始まりましたがあま蔵は、
計ったみたいにピッタリ収まりました。
良く使っていたブランケット2枚と、
子猫時代に使っていたオモチャやぬいぐるみ、
おやつ、またたび粉、ドライフードを詰めました。
夏だからあま蔵の肉体はすぐ腐るでしょう。
とにかく保冷剤を詰め込み
綺麗なうちに焼いてもらうため、
あま父は帰宅してからずっと
ネットで焼き場を探していました。
真夜中の寝室には、
あま蔵からうっすら死臭が漂っていました。