ボ:「ん。」
ひらりと目の前に舞い落ちた一枚の紙。
“ばあちゃん、元気ですか?”
ケンからボスに届いたメールである。
よ:「6月に帰ってくるって書いてるけど・・・うちには何も連絡無いよね(コソッ)」
ニ:「・・・・」
そう言っていたのは、5月中旬の事である。
朝、6時会社着。
夜、9時、10時退社。
そんな生活が続く日々。
ニ:「昼休みとった分帰りが遅くなるくらいやったら、休憩無しでも一時間早く、よめと息子が待つ家に帰れる方が良い!」
そう言ってお昼も休まず、昼食抜きの日々。(が、全く痩せないのは何故?!)
“パソコンにメール送ったの見た?”
ニ:「ケンから携帯にメールきた。14日の16:25福岡着って。一応、今後の予定はどうするか、ちゃんと考えて・・・とだけ、送っといた。」
よ:「って、来週やん。」
仕事の合間にニャ王からの連絡。
慌ててパソコンを開いてみたのである。
よ:「ちゅうか・・・見てなかった私も悪いけど・・・5月30日やし・・・既に日時決めてるやん。」
つい、口から言葉が漏れたのである。
迎えの車内で。
よ:「14日って月曜やん。私らが山行けるの、土曜か日曜やん。しかも、26日から単発のバイト入れてるってメールにあったけど・・・一旦一緒に山帰って、バイトの前に、お母さんの所行くつもりなんやない?何も予定には触れて無かったけど。お母さんにもいつから行くって言うてないんやない?」
よ:「ちゅうかさ。何で何も、連絡してこんかね。その後、連絡は?」
ニ:「ない・・・よめちゃんの言いたい事はわかる。俺は矯正されたけど、アイツには、やかましゅ〜言わんでやってくれ。」
兄の弟への愛情であった。
そして当時。
抹茶もわかっているのか、お昼過ぎからソワソワ。
ニ:「よめちゃん。悪いけど、迎えに行ってやってくれ。今日は俺も、早よ帰るようにするから。」
そう言って仕事に行ったニャ王。
そして、『ケン到着』へとつづくのである。