今日はチーコちゃんの四十九日。無事天国についたチーコちゃんを小梅は小さな2人乗りの車でお迎えに来ました。
小梅
チーコちゃん、こっちよ、こっち!
久しぶりね。長旅お疲れさまでした。
チーコ
あら、あなた、こーめさんじゃないの、久しぶりね、最近いないと思ったらここにいたのね。
小梅
そうよ、わからないことは何でもあたしに聞いてね。
ここはね、楽しいわよ。毎日楽しいことばかり、もう二度と療法食なんて食べなくていいし、病院にも行かなくていいのよ。
チーコ
で、ママ達は?後で来るの?
小梅
必ず来ると思うけどまだすぐにではないみたい。来たらまたあれこれうるさいから、いまのうちに楽しんでおきましょうよ。
チーコ
それもそうね、でもママは一人でちゃんとやってるかしら、あたし、心配で。ちゃんと元気で頑張るって約束はしてきたんだけど。
あ、ねえねえ、今はこーめさんちに他の猫がいるの、知ってる?こーめさんのママはその子のことすごくかわいがってるみたいよ。
小梅
あぁ、知ってるわよ、小さな地味な子でしょ。あたしがいなくてママが寂しい思いをしてるだろうから、あたしが送りこんだのよ。大丈夫、ママが一番大切なのはあたしだから。
チーコ
それなら良かったわ。あたし達、一緒にお誕生日お祝いしたわよね、楽しかったわよね。
小梅
まあね、あれはママたちのほうが楽しんでいたのね。ここはもっと楽しいことがいっぱいよ。
それじゃあ、貴女の歓迎会があるから行きましょうね!
と二人は連れだって歓迎会会場のスナックへと向かいました。
チーコちゃん、みんなと楽しく過ごしてくださいね。
あなたのママは頑張って元気にしているからね。