彼女と目が合ったとき、「この子はただ者ではない」と感じた。1年半前のことだった。
捨て犬だから年齢は不詳、獣医が4ヶ月と判断し、誕生日は4月1日となった。
やせた黒い体の胸に白い星があり、「ソラ」(空)と名付けた。
直感どおり、とんでもない子だった。天使か悪魔か・・・。とにかく何でも噛む。
「訓練をする」とか「しつけをする」なんてことは遠い未来のことと思えた。
ともかく、彼女を連れて歩いた。どうする術もなく歩いた。リードを絆に歩いた。
いろいろなところに連れて行った。そこでまた歩いた。
ある日、動物愛護センターのドッグランへ連れて行った。恐々そこでソラを放した。
案の定他の犬に喧嘩を売った・・・・。
でも懲りずに毎週のようにドッグランへ行った。そこで彼女は少しづつ勉強したようだ。
犬に教わったのだ。
1歳になった頃、急におとなしくいい子になった。
特にこれといった訓練をしたわけでもないのに・・・・。
今でも1日10kmくらいは一緒に歩いている。
そして、毎週、ドッグランを訪れている。
2008年4月1日彼女は2歳になる。やっと大人になる。
わがままなソラですが、今後ともよろしくお願いします。