東京湾岸のねこたち | 菜々のMY ROOM - ペットストリート

　　　　　　　東京湾岸のねこたち

凍て付く夜に　仲間のぬくもりを探す事があります。

空腹の朝に　さまよい歩くことだってあります。

でも、雨風さえしのげれば　どこでだって休めます。

身体が言うことをきく限り　どこへだっていけます。

だからお願いです。

「かわいそうに・・・」

なんて言わないで下さい。私は幸せです。




雨が降っても　くじけそうでも

あの人は毎日　約束の場所に来てくれます。

余り物のパンが　ほんの少ししか無い日もあります。

でも、大丈夫。少しでも歩く力になればそれで十分。

だからお願いです。

「ごめんね・・・」

なんて言わないで下さい。私は幸せです。




大好きな母さんは

危険を冒してまで遠くへ行き

食べ物を口いっぱいにほおばり　運んでくれました。


「私はお腹いっぱい食べたの。あなたたちの分よ」

母さんは優しい嘘つきでした。

だからお願いです。



永遠の嘘を許して下さい。



『私は、、、幸せです』









今日から、地域交流イベント「にゃんこバザー」に協賛されました

星野俊光さんの写真展が始まりました。


上の詩は、写真の最初に飾られていたものです。

星野さんの詩でしょうか。作者については名前が書かれてはいませんでした。

でも、あまり素敵な詩なので、まして今の時期、被災された方々の

寒くて　乏しい食物の事を思うと、重なってジ〜ンとしてしまいました。






写真を撮す時だけ、灯りを点けました。

今回のイベント中は暖房も付けず、電灯も最小限。

通常ならば作品が映えるようにスポットも点けますが、それも省きました。





もうひとつ・・・



草生した埋立地、ひと気の無い公園

小さな漁港、忘れ去られた海水浴場

東京近郊にぽっかりあいた隙間・・・

ここで、人知れずひっそりと暮らす猫達がいます

彼らは、自らの意志でこの地にやって来たのではありません



可愛がられていた頃を思い出すのか、無心でじゃれてくる若い猫

かすれた声で甘える、まだ首輪の痕が消えない老猫

過酷な野良として生まれた子猫達は、何故か声を出して鳴く事が出来ない



空腹の時はぼんやり海を眺めて思う。自由に泳げたらと

縄張り争いに敗れた者は考える。カモメのように翼があったらと

でも、私は知っています

彼らは気高く

そして一生懸命に生きている事を・・・





星野さんの撮す猫達は　綺麗な猫ではありません。

目やにの付いた、どろんこが乾いてパリパリの毛の猫　

ぬれそぼった　みすぼらしい猫達です。


しかし、輝く目を持って懸命に生きている、その写真から溢れるパワーを感じます。





こんな時だからこそ、開催しましょうと決断した　地域猫の会のリーダーさん。

そして、こんな時期　宅急便では着実な到着を確信できないからと

昨晩、自ら車を運転し　夜遅くまでかかって設営した　星野さん。

素敵な会になりそうです。


ひとときの癒しを・・・


明日からバザーです。

去年に続き、大和ママさんが手作りマットをお送り下さり、ご協力頂きました。

ママさん、今年もありがとうございます。





星野さんのキャビネ版の写真、および写真集も販売、売り上げのご寄付があります。


http://www.wanganneko.com/　　　　　←　星野俊光　ホームページ



明日からリサイクル品や手芸品などのバザーが始まります。



また、明日　にゃんこバザーの様子の続きを報告します。