火車麿ちゃんのMY ROOM
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〜* マロンとhijiriのシアワセだった日々 *〜 大学病院・岐路
怠慢hijiriです〜。 いや〜、別に引っ張っているワケじゃないんですが 先生の一言は 「パグ脳炎じゃないです。」 「ああ、良かった〜!!」 思わず二人で顔を見合わせ大きな声を発した。 パグ脳炎しか頭になかったワタシ達。 違うとなったらココロん中はもう小躍り状態♪♪♪ 多分顔もかなり二マニマ綻んでいたはず。 「ですがぁ・・・」 しかしそんな『良かったルンルン♪』のワタシ達に追い討ちが掛かった。 レントゲン写真を見るための照明が点き、ある箇所を指差された。 それは背骨。 胸椎の3,4,5,6,7番の変形との事。 正常の骨の写真と見比べれば変形しているのが判る。 [ これは前回載せたX-rayと同じものです。 ○印部分が変形していて詰まっているとの事 ] ------------------------------------------------------------------------------------------ 「これは後天的なものではなく、生まれ持った先天的な障害です。」
ならばこれによって起こる障害とは・・・?? これから先どうなるのかと尋ねてみた。 ・ 成長と共に2本足、そして4本足が動かなくなるかもしれない。 ・ 神経を咬むと痛みを伴う。 ・ 痙攣 ・ 急に神経を咬むとそのまま天国へ行ってしまうかも そのような症状の説明を受けた。 また『パグ脳炎の疑い』を告げられて以来の『頭ん中真っ白状態』である。 勿論治療を聞いた。 すると、今まで同じ例が8件あったそうだ。 ・・・てか、こんな大学病院でも8件だけ??というのが本音だったが。 そして治療にはオペがあるとのこと。 ・・・が、前例8件中の8件、すべてオペを行ったそうだがすべて完敗だとのこと。 パグという犬種自体麻酔に弱いらしく、オペ以前に麻酔自体が生死にかかわるとのこと。 前例8件が麻酔でなのかオペなのか・・・ そんなことを聞く余裕も無く更に途方に暮れてしまった。 どちらにしても1パーセントもの可能性のないオペはとても出来ない。 そんな危険にマロンを晒す事なんて出来ない。 言葉に出さなくともオヤジとの意見は一致していた。 「オペはしません。」 オペをしないとなると経過を見ながらの治療となる。 「可哀相だけどブリーダーに返したほうが良いと思いますよ。」 マロンは人生の岐路に立たされてしまったようだ。 腕の中のマロンは温かい。 「こんなカワイイ子を返すことなんて出来ませんから。」 「看るのは並大抵なことではないですけどいいんですか? それ相当の覚悟が必要ですよ。」 先生がココロを込めて言っているのは伝わった。 ワタシ達の心配をしてくれているのも理解できた。 「大丈夫です。」 マロンのために突っ走ることに決めた。 幸いワタシは仕事していないから時間だけはたっぷりある。 深くお礼をして診察室を後にした。 少ししてから会計を済ませ、時計を見たらお昼の時間はとっくに過ぎていた。 まだ硬直しているマロン。 朝食を摂ったきりでその後、お水をあげても口にしない。 ワタシ達の過ぎた昼食も後にして真っ先に自宅に向かった。 家に着いたら午後4時を過ぎていた。 マロンはやっとほっとしたのか顔が緩んだのが判った。
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