2015年4月11日,海上自衛隊横須賀地方総監部で,3月25日に就役したヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(JS Izumo DDH-183)が一般来場者へ特別公開された。
いずもさん。艦種記号が「DD」で始まることからも分かるとおり,駆逐艦以外ではあり得ないのだが,どういうわけか筆者のような航空母艦好きを惹きつけるプロポーションをしていらっしゃる 海上自衛隊史上最大の護衛艦「いずも」乗艦レポート
現地で海上自衛隊からもらったパンフレットより,いずも概観図 海上自衛隊史上最大の護衛艦「いずも」乗艦レポート いずも型1番艦となるいずもは2015年4月時点における海上自衛隊最大の護衛艦で,5機のヘリコプターを発着艦できる全通甲板を採用するのがポイントだ。全通甲板を採用した護衛艦としてはひゅうが型がすでに就役しているが,ひゅうが型では甲板とハンガーを結ぶ2台のエレベーターがいずれもインボード型なのに対し,いずもでは後方の1台がデッキサイド型になり,エレベーターの大きさを超えた航空機を扱えるようになるなど,夢が広がっている。 ひゅうが型は単艦での戦闘能力を持っているのに対し,いずもの戦闘能力自体は極めて低く,“護衛される護衛艦”になっているのも見どころといえるだろう。
地方総監部近くのヴェルニー公園から 海上自衛隊史上最大の護衛艦「いずも」乗艦レポート 基準排水量1万9500トン,全長は248mというスペック値は,旧大日本帝国海軍の航空母艦「飛龍」あるいは雲龍型よりやや大きいレベルと言うと,提督業を嗜んでいる人には分かりやすいだろうか。「World of Warships」(以下,WoWs)のクローズドβテストに同程度の規模の航空母艦は実装されていないものの,実装されればTier VIII以上になると推測される「Yorktown」(USS Yorktown CV-5)が,ほぼ同じ規模感だったりする。
さて,そんないずもの一般公開は往復葉書による事前受付制で,9000名という当選枠に対して4万名以上もの応募があったという。なかなかに高いハードルだったわけだが,奇跡的にも筆者はその1名に選ばれたので,今回は,撮影してきた700枚超という写真の中から,以下,いくつかを掲載してみたい。 現代戦FPSプレイヤーだと,なんとなく既視感のあるポイントがあると思うので,そのあたりをチェックするといいのではなかろうか。WoWsの航空母艦プレイヤーや提督業の人は,それぞれの目線で愛でてもらえればと思う。
会場となった横須賀地方総監部。入るといきなり「いずも艦内でトイレは利用できない」と注意書きがあった。「いずもの中で用を足して記念にしたい」と思う人がそれだけ多いということなのだろうか 海上自衛隊史上最大の護衛艦「いずも」乗艦レポート 海上自衛隊史上最大の護衛艦「いずも」乗艦レポート