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猫アレルギーと一言で言っても症状は様々。目が赤くなったり、痒くなったりする人もいれば、鼻が痒くなったり、くしゃみがでたり、咽喉がイガイガしたり。 そんな猫アレルギーの抗原は、主には、猫の皮膚や唾液腺から分泌される糖タンパク質にあります。猫種に関係なく、全ての猫はこの糖タンパク質を分泌しています。 ALLERCA社は、この糖タンパク質を生成する特定の遺伝子に着目しました。その生成プロセスにおいて遺伝継承が行われ、その結果“遺伝子分化”が起こります。そこで、アレルギーを引き起こす糖タンパク質の構造に変化を与え得るのは、この“遺伝子分化”にあるのでは、と考えたのです。 ALLERCA社は、生物学的情報技術を駆使し、交配を操ることで、分子量の異なる糖タンパク質をもつニャンコを生み出しました。これによって、人体へのアレルギー反応を起こさせないとのこと。この独自の技術は現在アメリカ国内で特許出願中とのことです。
“遺伝子”と聞いて、遺伝子操作やクローン技術、といったものを連想された方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまでもアレルギーを引き起こさない遺伝子の掛け合わせを行っているだけなので、DNA操作でみられる核移植などは行っていません。なので、クローン技術で起こるようなリスクはないのです。遺伝子そのものを操作していない点は、少しホッとしますよね。 もちろん、実際に猫アレルギーをもつ被験者を募って、誰もアレルギー反応を起こしていないとの結果も出ています。
ALLERCA社は、今回産まれたニャンコを“ALLERCA GD(Genetic Divergences)”という新種として名付けていますが、最も似ている種としてはラガマフィン。ミディアムサイズで、大体4〜8kgくらい。約3年で成猫になるとのこと。性格はとてもフレンドリーで愛らしいそうですよ。お子様のいるご家庭にも向いているのでは? どんな毛の色でも、どんな毛の質でも繁殖可能で、今後は他の種類の猫たちも繁殖させる予定とのことです。
このニャンコ、2007年初めには売り出される予定です。アメリカ国内では1頭あたりUS$3,950(日本円で約45万円)。決してお安い値段ではありませんが、何百万人もいるといわれる猫アレルギーの方々の中で、お医者さんのアドバイスに反してでも猫を飼っている人は3分の1にも達するそう。そんな方々には朗報といえるのかもしれませんね。 このニャンコはアメリカで産まれましたが、国外への輸出も可能とのこと。ご興味をお持ちになった方は、ぜひALLERCA社のサイトからチェックしてみたくださいね。
筆者 てるてるぼうず
猫アレルギーを起こさないニャンコについて、 また、ALLERCA 社についてもっと詳しい情報をご覧になりたい方はこちらへ http://www.allerca.com/index.html