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キャットアベニュー : ブログ

にゃーちゃんの武勇伝


にゃーちゃん
拾ってきた瀕死の仔猫。我が家のアイドルになるはずが、気が付けば我が家の大黒柱。 それもそのはず・・・・実はにゃーちゃんの正体は・・・!!

くま

[12/19 20:52]

昨日懐かしい人に会った。
にゃーちゃんと同じ地区の人。 その人は、以前とても可愛いワンコを飼っていた。

そのワンコを初めて見たのは多分13,4年前。にゃーちゃんと散歩していたら、どこからか情けない声がする・・・これは子犬?
と思ってちょっと探すと、道路から1.5mほど下の田んぼの横の溝の中に、声同様情けない顔の子犬がいました。
濃い茶色で、鼻の周りが黒くてその表情がまた情けなく、平たく言えばなんともブサイクな子犬でした。
溝の中は流れはないものの水があり、可哀想なので一応溝からは引き上げましたが、にゃーちゃんもシャーシャー言ってる事だし「ゴメンね、連れて帰ってあげられないから」と田んぼのあぜ道において帰りました。
内心「これは帰りの小学生にも拾ってもらえないなあ」(そこは小学生の通学路だった)と思いつつにゃーちゃんとのお散歩に戻りました。

この子犬はそのブサイクさからこの地区のかなり多くの人が見、また記憶していました。
やはり小学生も抱っこして歩くものの家に持ち帰る子はいなかったらしく、色々なところで置いていかれて余計記憶に残りました。
そして誰もが「あれだけブサイクじゃあなあ・・・」と不憫に思ったものでした。
しかし、1ヶ月くらい経ったころ「△△さんちにアノ子犬が飼われてるんだって!!」という噂が飛び込んできました。
そこはにゃーちゃんちと同じ地区にあるおうちでした。

そこの奥さんにはよく会うので、早速確認。
奥さんは「お父さんが拾ってきたのよ〜。私にプレゼントなんだって・・・結婚して30年近くなるけど、初めてのプレゼントが捨て犬よ!!」と笑っていらっしゃいました。
この奥さん、ちょっと色黒だけど黒木瞳に似た美人の奥さんで、あのブサイクな犬を連れて歩くとさらに目立ちました。名前も「くま」と聞いて、「ああ、あのブサイクな子なら『くま』で当然だなあ・・・』と正直思った。

が!!育てた人に似たのか、2ヵ月後に見た「くま」と名づけられたアノ子犬は相変わらず毛色は濃い茶色だけど
耳はフサフサでパピヨンみたい、顔もメチャクチャ可愛くなっていました!!胴体もちょっと長めの毛でとてもかわいい。
ええ〜!?これあのブサイクだったヤツ!?うそだ〜!?

奥さんも散歩の相棒が出来て嬉しそうでした。
丁度子供さんたちが家を出て寂しくなった時だったのでよかった、と言っておられた。

7年位前にマムシに噛まれて3日寝込んだものの復活。雑種でよかった、とホッとされたのもつかの間
今度はフィラリアに・・・・。
病院へ行ったもののもしかしてダメかも、といわれたらしいです。 1年近く姿を見なかったけど、また元気になったようで散歩する姿を見るようになりました。
そして5年位前、なんだか言う難しい名前の病気になりまた死にかけます。
2年ほど毎日のように2時間の点滴に連れて行っておられました。
さすがに金額もすごいし、もう良くなることもないし、もうすぐ初孫が生まれて犬どころじゃなくなるかもしれない、から点滴を続けるかどうか悩んでるとその頃言っておられました。

そして、お孫さんが生まれる1週間ほど前、静かに旅立ちました。
ボクがいてはママさんのご迷惑に・・・・と思って旅立ったのかなあ?と感じられてなりませんでした。ママさんの落ち込みようはそれはそれはひどかった。
しかし、悲しんだのも少しの間、すぐ孫が生まれて忙しくなって、クマの事ばかり考えていられなくなりました。

あんなブサイクだったのに、誰もがうらやむ可愛い子になって。雑種なんかつまらない犬だ、と言う人もいたけど、あれはとてもいい子だった。

にゃーちゃんもお散歩中によく会ったけど、いつもシャーシャー言っていたな・・・(^_^;)




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