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ドッグストリート : ブログ

サスケ奮闘記


サスケ
3歳の夏に重い心臓の病を抱えてしまったサスケ。 それでもサスケは めげずに今日を明るく生きました!

最後の奮闘のこと・前編

[11/02 00:20]



【サスケもソファが大好きでした。】

いつか書こうと思って、一年たってしまいました。
サスケの最後の瞬間のこと。

虹の橋に渡ったことを書いたときは
とてもじゃないけど、詳しくは書くことができませんでした。

でも、記憶がだんだん、曖昧になってきて
このまま、私のなかで思い出が風化するのもイヤだなー、と思い
ようやく、ここに記録しておこうという気分になりました。

私が忘れないために、という理由で書き散らしていきますが
よかったら、お付き合いください。

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°

2006年10月30日。
本当にいつもどおりの穏やかな夜でした。
サスケはごはんもきちんと完食し、心臓発作に見舞われることなく
私も安心して、ノンキにブログを書いたりして夜を過ごしてました。

そうして、12時を過ぎたらお布団をリビングにひいて
みんな一緒にお布団に入って、すぐに眠りについて。。。
10月31日を迎えるはずでした。

でも。。。

明け方の4時頃のことです。
突然、サスケが

“きゃんっ…!”

と一声、悲鳴を上げました。

あんまり唐突なので、びっくり飛び起きたパパと私は
(発作か??)
と思い、暗闇のなか、布団をまさぐってサスケを探しました。

サスケは、パパと私の真ん中で寝てました。
一声だけ鳴いた後は、特に荒い息をすることもなく穏やかに横たわってました。

とりあえず、発作ではなさそうな様子にほっとして

「サスケー、どうした〜?どっか踏まれた〜?それとも寝ぼけたの?」

と、話しかけてからだをなでてやったところ
静かにこぽっ、こぽっとえづくような音がサスケの胸から伝わってきたので
これはおかしい、とあわてて電気をつけて様子を見ると、
口から透明な泡を吹いていたのでした。

瞬間、サスケが逝ってしまったことを悟りました。

私は、小学生のときにジョンという犬を看取った経験があるのですが
ジョンの最後も、口から泡がでていたので
サスケも最後のときをついに迎えてしまった、ということはすぐにわかりました。
しかし気持ちはそんなことまったく受け付けません。

「やだ、サスケ息して。心臓動かして。やだ、起きて!」

だだっこみたいに、サスケを揺さぶって、動かなくなった胸のあたりを
ばんばんたたきました。

「どうしよう?サスケ息してないよ?死んじゃうよ?」

と、だだをこねれば息を吹き返す、とでもいうように
ばかみたいにパパに向かって繰り返し叫び、パパも

「とにかく、病院行こう」

と、出かける支度をはじめました。

心臓も止まって、息もしていないサスケを目の前にして
パパも私もまったく事実を受け入れられませんでした。

病院にいくためにサスケを抱き上げたとき
四肢の力がはいっていないため、ぐにゃん、とした体の感覚に
ぎょっとしつつ、奇跡を信じたい気持ちでいっぱいでした。

なんども危機を乗り越えてきたサスケだから
今回もなんとか、息を吹き返してくれるのではないか、という気持ちと
もう既に死んでしまったワンコを病院に連れて行ったところで
先生は一目みただけで、もうダメですよっていうに決まってるのに。。。と
愚かしい希望と絶望が交差しました。

そうして車を飛ばして20分くらいで夜間もやってる病院に駆け込みました。

病院の先生は、サスケを一目見るなり厳しい表情で
「蘇生処置をしますので、待合室で待機しててください」
と、処置室にサスケを連れて行きました。

私は、その場でもうダメだ、といわれないことにほっとして
0.1%くらいの希望が1%くらいに増えました。

「ねえ。。。病院連れてきてよかったね。
 もしかしたらサスケ、息吹き返してくれるかも」
「うん。そうだね」

息が止まって30分は経過してるのに、そんな奇跡は起こらないよ。。。

理性はそう告げているのに、気持ちがまったくついていきませんでした。

蘇生処置は30分ほど続きました。
不安な気持ちのまま、でも待ち時間が長ければ長いほど
(もしかして。。もしかして大丈夫なんだ。。)
という気持ちが膨らんでいきました。

でも、処置室のドアが開いて、先生の沈んだ表情を見たときに
そんな小さな希望も打ち砕かれました。

私たちは処置室に案内され、いろんな管をつけられたまま
電気ショックや心臓マッサージを与えられているサスケのそばにいき、
先生から説明を受けました。

「こうしてショックを与えてるので、心臓が動いてるように見えますが
電気に反応してるだけなので、実際には動いてないんですよ。
これ以上、ショックを与えても、サスケちゃんの体を痛めるだけなので。。。」

事実上、これが死の宣告です。

「はい、ありがとうございます。もう…いいです」

隣にいるパパの声がやけに遠くに聞こえました。

もう、ダメだ。。。やっぱり助からなかった。。。

こらえてた涙がいっきにあふれ出てきました。

10月31日午前5時。

これが、サスケの最後の奮闘が終わった時間でした。

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°

長くなってしまいました(例によって例のごとく)。
続きはまた後日。


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