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キャットアベニュー : ブログ

猫山家の物語


小梅(東)
サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話

ある地域猫との別れ

[06/25 18:41]

月曜日の夕方、近所の猫の知り合いHさんから連絡があり、車庫で大きな猫が亡くなっている、もしどなたかお世話されている方がわかればお知らせしたいと思うが、心当たりはないかと聞かれました。

特徴を聞いて私にはもしや、と思う猫がいました。




それは、ずいぶん前に出会ったバイキングと言う大きなきじとら。相棒が捕獲、去勢手術をしました。しばらくは公園にも来たりしていましたが、その後見かけなくなり、気になっていました。

数ヶ月間バイキングの行方はわかりませんでした。が、公園から遠くないFさん宅でご飯をいただいていたことが判明。
私達は全く知らなかったので、びっくりするやら嬉しいやら。バイキング、良い方に出会えて良かったね、と。




そんなことを色々思い出しながら、急ぎ相棒とHさん宅に向かいました。対面した遺体は残念ながらバイキングでした。その足でFさん宅に行き確認していただきました。
バイキングは最近手に怪我をして、この二週間ご飯を食べに来ないとそれは心配されていたところだったのです。

こんな形での突然の対面にFさんは涙、涙。ごめんね、何もしてあげられなくて、と。
バイキングは人間には一切なつかない猫でした。Fさんにさえ。それでもFさんはずっとバイキングを可愛がって下さいました。

それにしても何故彼はHさんのガレージにたどり着いたのか、他の知らないお宅だったらバイキングは永遠に行方不明となったことでしょう。Fさんはきっと、ずっと心を痛めて探し、待ったことでしょう。バイキングがHさん宅に力を振り絞ってたどり着いてくれたおかげで、猫のネットワークに引っ掛かり、悲しいけれど、皆で見送ってあげられて私達は良かったと思っています。


バイキングは自由な分苦労の多い一生だったと思うけど、こんなに沢山の人があなたを気にしていたんだと思うと、猫のつながりはやはり素晴らしいと思った出来事でした。

天国に行ったら怪我も治って、元気になって、幸せに暮らしてね。私達はあなたのことをずっと忘れないからね。


写真は2年前。Fさん宅の横の室外機の上によくいました。こちらを見て、「あんたには用はないよ!」と言っていたバイキングが懐かしく思い出されます。


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